アメリカでキャンプ旅をしたい全ての人に読んで欲しい記事
どうも44兄さんです( ˘ω˘ )
先日『アメリカ往復ソロキャンプの旅』と題しまして西のノースカロライナ州から東のカリフォルニア州、そしてまたトンボ帰りでノースカロライナへ戻るという気が付けばサウスアメリカをほぼ一周する旅を終えました
26日間かけ訪れた州は15州、走行距離は1万3000kmという長い長い旅
そのほとんどをキャンプ(テント泊&車中泊)をして過ごしもちろんほぼ自炊の毎日でした
そんなキャンプ旅にはローコストというメリットがありますが、何といってもアメリカの大自然を120%満喫できるという点が最大のメリットだと思います
地平線から昇る朝日や砂漠に沈んでいく夕陽に心打たれるのは勿論のこと、満天の星空や自然の動物たちとも触れ合えるのがアメリカのキャンプ旅の醍醐味です
結論から言えば、たとえ1週間程度の日程でも充分にやる価値はあります。
という訳でそんなアメリカのキャンプ旅について僕が経験した事を踏まえ色々と書いていきたいと思います!
アメリカキャンプ旅に興味がある方、これからやる予定のある方は是非読んで欲しいです( ˘ω˘ )
ちなみに僕はキャンパーとしてはほぼ初心者レベルで、1年に1回キャンプする程度の人間でした。そんな僕でもやっていけたので素人でも全く問題ないと思いますよ、それではアメリカキャンプ旅の魅力も交えながらどうぞ♪
毎日ブログにした全旅程はこちらから
- そもそもなぜアメリカなのか?
- レンタカーについて
- キャンプ用品の調達
- キャンプ場について
- 日本と違うアメリカの自然の驚異
- 通信手段について
- アメリカキャンプ旅でかかったコスト
- 仮想アメリカ横断キャンプ旅コスト予想
- よくあるトラブル
- その他細かい豆知識
- おわりに
そもそもなぜアメリカなのか?
どこでも英語が通じる
当たり前の話ですがアメリカではどこでも皆が(完璧な)英語を話します、海外旅行が趣味の人にとってこれがどのくらい大きなメリットを持つかはすぐ理解されると思います
多くの日本人の場合たとえ英語に自信の無い方でも水やガソリンと言った単語はすぐに訳せると思います。水ってスペイン語で何といいますか?フランス語では?
そうやって考えると英語がどこでも通じるというのはかなりメリットが大きい事です
それから日本人は映画や音楽の影響によってアメリカ英語が聞き慣れているので、その点でもメリットです
僕はアメリカ人の言ってることは多少理解できても、ニュージーランド人やアイルランド人の英語は全く理解できなかった経験がよくありました
アウトドア大国である
アメリカの各家庭は中流以上ならばほぼ全て何らかのアウトドアを楽しんでます、なのでアウトドア用品を取り扱っている店も多いですしその種類も豊富です
そして何より安い!わざわざ日本からキャンプ用具を持ち込まなくても現地調達する方がスムーズで効率的です
無料のキャンプ場や有料でも格安のキャンプ場が沢山存在します。ネットでキャンプ場を探すためのサイト(後述)もあり旅行客でも簡単に探すことが出来ます
国立公園の存在
アメリカキャンプ旅において絶対に外せないのが国立公園の存在
ほぼ全ての国立公園は敷地内にキャンプ場を有しています。そして有料無料を問わずアメリカのキャンプ場のほとんどは何某かの国立公園・国定公園・国立保養地・国立森林公園と呼ばれる敷地の中に入っている事が多いです
用語解説
国立公園・・・National Park 国定公園・・・National Monument
国立保養地・・・National Recreation Area 国立森林公園・・・National Forest Park
特にグランドサークルと呼ばれる国立公園が集中している場所ではキャンプ場はほぼ国立公園内またはその周辺となります
ちなみに3つ以上の国立公園を利用する場合には年間パス(80ドル)を買うのがお得です
外国人キャンパーが多い
一番多いのはヨーロッパからのキャンパー達でアジア人はほとんど見ることはありませんでした、しかし同じ外国人キャンパーが多いとホッとします。驚いたことに中には全く英語が喋れない人もいたりしてビックリしたのを覚えています( ゚Д゚)
まぁカタコトでも何とかなるってことですね
彼らのほとんどは国立公園巡りが目的で同じキャンプ場の人を公園で見かけたりすることもありました
外国人キャンパーが多いと言う事は施設やサービスがそれなりに外国人に対する扱いに慣れているということなので、これもメリットのひとつだと思います
レンタカーについて
アメリカでのキャンプ旅では絶対必須の車(レンタカー)
まずは用途に合わせた車のタイプを決めなければなりません、日本とは色々と表記が違うので注意が必要ですよ
(以下レンタカー会社Enterpriseの場合)
普通車
4~5人乗りのいわゆるセダンタイプ、今回僕が使用したのもこのタイプでトヨタのカローラでした
普通車でもコンパクトから大きいものまでグレードが選べるので人数と料金次第で選びましょう。普通車でのキャンプ旅は2名位がちょうどいいサイズだと思います
レンタカー会社によってはオプションで日本車を選べたり車種を選べたりします(僕はたまたまカローラでした)
SUV
日本でも人気のSUVはアメリカでも人気が高く、どのレンタカー会社も豊富な種類を取り扱ってます
最大のメリットは普通車のように乗れてしかも四輪駆動ができること
アメリカのキャンプ地や国立公園内にはたまに道が砂地だったり悪路だったりする場合があって、場所によっては普通車は通行禁止の道に遭遇することも有りました
ビッグベンド国立公園内には普通車非推奨の道路があった
SUVならばよほどひどい悪路でない限りは進んでいけるので、予算に少しばかりゆとりがあるならばSUVにしてた方が絶対損はしないと思います。車中泊もラクそうだしね( ˘ω˘ )
ピックアップトラック
ピックアップトラックの最大のメリットは後方にトレーラーを牽引してキャンプが出来ることです
キャンプ地ではトレーラーを離脱し設置するので細かな移動はトラックで行います。これが出来る点がRV車(日本でいうキャンピングカー)との一番の違いです
トレーラーを使わない場合はあまり出番が無さそうですが、アメリカン気分を味わいたければ最高の乗り物です
バン
バンは大人数でも使えますがシートを倒すと車中泊が可能なので、少人数でも選択肢にあって良いと思います
ただやはりアウトドア向きではないのでそこのところは注意が必要です
RV
日本でいうキャンピングカーはアメリカではRVと呼ばれるタイプの車種になります
RVを借りる場合は通常のレンタカー会社ではなくRV専用のレンタカー会社で借りることが普通です
こちらのCruise Americaという会社のレンタカーRVはグランドサークル周辺で本当によく見かけました
ちなみに前述したようなトレーラータイプのレンタルもありますが普通はピックアップトラックを持っている人が借りるものなので、観光客が借りることはほとんどありません
大まかな車のタイプを選んだ後はネット予約をすればOKです、日本からでも出来ます
レンタカー会社は大手で数社ありますがEnterprise(エンタープライズ)が一番安かったので僕はそこで借りました
※金額に関しては後述する『アメリカキャンプ旅でかかったコスト』にて説明します
現地では国際免許証(失効期間注意)と日本の免許証も忘れずに持っていってください
国際免許証というのはあくまで自国の運転免許証の最低限の翻訳証明書なので、向こうで警察官に停められた場合、必ず日本の運転免許証と添えて出さなければいけません(経験談)
そもそもアメリカの警察官は国際免許証の存在すら知らない人が多いので、必ず日本の免許証(National Drivers License)ですよ。と説明したうえでどちらも提出しましょう(経験談2)
キャンプ用品の調達
テントや寝袋
僕の場合は全てウォルマート(24Hオープンの大手総合量販店)で揃えました、テントや寝袋・電灯・ジェットボイルなどなど何でも買えます。長期のテント泊のため色々買ったので合計すると300ドルほどかかりました
準備の様子はこちら
ウォルマートのダサい安物よりも、もう少しランクの高いのが良い!と言う人は「America outdoor shop」とネット検索するとアウトドアショップが色々出てくるのでそこで買うと良いと思いますよ
ウォルマートがあるような町には必ず近くにアウトドア専門店がありました
注意が必要な薪と炭
実は終わってみて今回の旅で最も不必要だったのは薪と炭でした
キャンプと言えばBBQなので僕もこの2つは用意してたんですが、アメリカ西部のキャンプ場のほとんどは山火事防止のため薪や炭などの裸火を使用するのが禁止されてました
なのでこれらを使うことがほとんど出来なかったため、結局はウォルマートで買ったガスコンロが一番活躍した調理器具でした( ˘ω˘ )笑
旅が終わった後に理解したんですが、薪や炭は大人数でのBBQ用であって決してキャンプ用として使うものではなかったです。色々と不測の事態が起こることが多いアウトドアでは確実かつ最も短時間で火が起こせるガスコンロは最高の調理器具でした
キャンプ場について
この旅で一番トラブルというか想定外の事が多かったのはキャンプ場でした
行ってみたらシーズンオフで閉まってた、雨が降ったせいで悪路となり辿り着けなかった、キャンプ場ではなくただの駐車場だった・・・色々あったなぁ
さてキャンプ場に関して僕は無料もしくは格安の有料キャンプ場を使いました。それらは基本的には予約ができるものではなく「First come,First served」つまり早い者勝ちが基本となります
国立公園内にあるキャンプ場はネット予約が可能ですので心配な方は国立公園キャンプ場をおすすめします(※ただし人気が高いので平日週末関わらず予約できるかどうかは運次第)
予約は以下から(英語サイト)
Federal recreation, camping and tour reservation information - Recreation.gov
Freecampsitesの使い方
僕の場合はFreecampsites.netというサイトで全てのキャンプ場を探して泊まりました、キャンプ場の地図もかなり正確な位置だったのでとても役に立ちました
簡単に使い方を説明します。まずトップ画面左上の枠に目的地の州を入れます
アリゾナ州の場合これだけ登録されています
緑色が無料キャンプ場で赤色が有料、一見すると密集しているように見えるけど一つ一つは距離が結構離れてるので注意が必要。
※青色はPermit(許可制)今回は訪れることはありませんでした
テントのマークをクリックすると簡単な説明が白枠で表示されます
白枠をさらにクリックすると詳細画面に飛びます
色枠線は僕が囲ったものです
赤枠にキャンプ場の名称
緑枠に住所とアクティビティと管理団体
青枠に5日間の天気予報
灰色枠に使用したユーザーのレビュー
オレンジ枠に電波状況の目安
最も重要なのは緑枠の部分で、ここにキャンプ場の要素が全て書かれています。以下によく使われる用語の翻訳を載せますのでメモ帳にでもコピペして保存しておくと便利です
Amenities(設備)
Drinking water - 飲み水あり Fire ringまたはFire pit - 焚火の出来る場所
Restroom - トイレ Picnic table - ベンチ付きテーブル
Play ground - 子供用の遊び場 BBQ grill - バーベキューグリル
Electricity - 電気コンセント有 Trash can - ゴミ箱
Hook up - 排水水道電気が揃ったRV専用設備 Boat ramp - ボートランプ
Primitive - 設備が何も無い場所
Activities(出来ること)
RV parking - RVが停められる Tent camping - テントキャンプが出来る
Wildlife view - 野生生物が見られる Hiking - ハイキング
Hunting - ハンティング(許可制・シーズン制)
Fishing - 釣り(川と海で許可制)※罠を仕掛けて捕るのも許可制です
Biking - 自転車
有料サイトの場合はこう書かれています
『Pay ground($12 or less)』12ドル以下とありますが大抵は4ドルか8ドル、グループサイトのような広いサイトだと10ドル程度が目安となります
有料キャンプ場の場合お金を備えつけられている封筒に入れ、集金用のポストに投函するタイプがほとんどです
グランドキャニオンやヨセミテのような有名国立公園ではチェックインをする施設がありますがあれは例外に近くほとんどの有料キャンプ場はこの封筒投函方式が一般的です
詳細なやり方は以下で細かく説明していますのでご一読下さい
アメリカ有料無人キャンプ場手続き方法【記事真ん中あたり】
最後に、このサイトでは基本的に上記のようにキャンプ場を掲載していますが、よく見ると24時間営業のウォルマートの駐車場だったりただの休憩用の駐車場を載せている場合があります
これはつまりオーバーナイト可能な場所の情報でありキャンプ場でも宿泊施設でもありません
これらの場所は最終手段(つまり車中泊)として考えておいて下さい、どこも体裁上はオーバーナイトすることを禁止している場所がほとんどですので・・・
Freecampsitesのサイトの使用方法は以上になります
有料キャンプ場と無料キャンプ場の違い
両者とも当たり外れが大きかったんですが、平均的にはやはり有料サイトの方が設備が整っていてまた景色も良い場所が多かったです
特に各地に点在している国立保養地(National Recreation Area)にある有料キャンプ場はどこも素晴らしくハズレ無し!ホワイトサンズ国立公園のすぐ近くにあったオーガン国立保養地では7ドルで圧巻の景色の中キャンプをすることができました( ˘ω˘ )
無料キャンプ場の場合は基本的に設備は何もありません、あってピクニックテーブルくらいでトイレや水場が無いのがほとんどと考えてていいでしょう(ある場所も有る)
その代わりほとんど利用者がいないので気が楽です
無料でも素晴らしい場所、有料でも??と思う場所も色々あったのでこればかりは行ってみないと何とも言えないですね。グーグルアースでキャンプ場の様子を見るのもひとつの手段です
RVのキャンプについて
RVでのキャンプはRV専用の施設で行った方がいいでしょう
無料キャンプ場でRVがOKと書かれているのはただ単に広いから停められるというだけで、電気水道のフックアップ設備はありません
また小さなキャンプ場ではテントキャンプオンリーの場所が多くRVの乗り入れが禁止されています
逆にRV専用の施設ではテントキャンプが禁止されているのでテントキャンパーはRV専用キャンプ場に入らないように注意が必要です
RVのキャンプ場に関しては民間の大手キャンプ場であるKOAが有名です
KOAでは場所によってはテント泊も可能だそうです。ここにはシャワーやランドリーマシンなどの設備の他にもアクティビティ関係の施設が整ってるので1泊20ドル近くします
無料キャンプ場ばかりを渡り歩いてきた僕にとってはリッツカールトンみたいな存在です
キャンプ場のチェックイン・アウトの時間
この旅で結局最後まで分からなかったのがチェックイン・アウトの時間でした
有料無料問わずどのキャンプ場の注意事項にも記載されてなく、唯一グランドキャニオン内にあるマーサーキャンプグラウンド(Mather Campground)では昼の12時までにチェックイン、朝の10時までにチェックアウトと表示されてました
というわけで特に記載されてない場所では気にする必要は無さそうです(笑)
キャンプ場の管理団体によって支払方法が変わる
ほとんどのキャンプ場は国立の管理下なのですが、まれに州や郡・市が管理している場所があります
その場合無料ならばいいのですが有料だと支払方法が封筒投函方式ではなく、ウェブで支払う方法だったりして結構面倒です
例えばオクラホマ州で泊まったキャンプ場の場合
市が管理している有料キャンプだったのですが、封筒投函方式ではなくオンライン決済でした。しかし指定するウェブにアクセスしてもなぜかエラーばかりで支払えなくて結局お金払わずに泊まっちゃいました( ゚Д゚)
国立でない場合は見回りをするパークレンジャーのような存在が無いためオンライン決済になっているんだと思われます
そして見回りもいないため僕はスルー出来たんだと思います(笑)払う意思はあったんだけどなぁ
キャンプ場のルール
ほとんどのキャンプ場には入口の方に掲示板があり、そこに色々とそのキャンプ場のルールが書かれています
一例ですがこういったルールがありました
・飲酒禁止 ・瓶容器の持ち込み禁止 ・ペット禁止
・夕方8時から朝5時までゲート閉鎖のため車での外出不可
・22時から朝5時まで屋外での焚火や会話、音楽などの禁止(Quiet Time)
・猟禁止 などなど
Quiet Timeだけは全キャンプ場共通の唯一のルールだったので絶対に守りましょう
日本と違うアメリカの自然の驚異
当たり前ですがキャンプは外でやるもの、そしてそれは自然との闘いでもあります
特にアメリカを横断する旅では各地域で全然違った気候になるため、それ相応に対応が必要です。日本の常識が通用しません
北アメリカはどうか分かりませんが、僕が回った南アメリカの場合
東側・・・緑豊かな温暖多湿、虫や結露に悩まされる
西側・・・乾燥した砂漠気候、昼は暑く深夜明け方は寒い
と大雑把な特徴が挙げられます
こんな感じ
以下に僕が経験した自然現象を並べます(暑さと寒さ以外)
虫
温暖な森林キャンプで一番気を付けるのはヒアリ(Fire ants)の存在です、アメリカ東部では家の庭だろうが側溝だろうがどこにでも巣があります
ヒアリの分布図、アメリカに集中して多い
僕も何度も何度も刺された経験がありますが始めは痛く後から強烈な痒みを伴います
ヒアリの巣は砂山のようにこんもりと盛り上がっているので見ればすぐに分かりますが、例えば暗くなった後にキャンプ場に来た場合気付かずにテントを巣の近く・もしくは直上に設置した場合最悪の事態になりかねません
これがあるので僕はキャンプ場へは絶対に明るいうちに行くようにしてました
次いで怖いのが蚊
湖畔や川辺では季節によって大量に出現します、感染症が最大の懸念なので数匹に刺されただけでも危険です
なので虫除けスプレーは必ず準備しましょう、これに関しては日本製よりもアメリカ製を使った方が良いです。メチャクチャ強力です
他にも毛虫や蛾などアウトドアにつきものの虫は日本同様に沢山います、温暖で森林が多い東部アメリカのキャンプでは避けて通れない存在ですので虫嫌いさんは我慢しましょう
テキサスでは沢山のホタルに遭遇しました!虫とはいえホタルは嬉しい( ˘ω˘ )
野生動物
小さなものではリス、アライグマ、カラス。大きなものは野生の馬や鹿、熊などアメリカには本当に様々な動物が身近に生息しています
旅の4日目にして何らかの野生生物(多分アライグマ)に大事なキャンプ道具を盗まれて以降、寝る前には必ず外の道具はテントか車に入れるようにしました
こちらはテキサスで遭遇したアライグマ、残飯を漁られました
この場所では夜中に鹿の大群も見ましたよ( ゚Д゚)
そしてアメリカキャンプ旅において最も注意が必要な動物はクマです
アメリカにはクロクマ(Black bear)とハイイログマ(Grizzly bear)の2種類が主にいますが、数が多く一般的に見かけるのはクロクマの方です
ハイウェイを走っているとたまに森の中にいたりします
特にグランドサークル近辺の国立公園には多く生息しているので、その付近でキャンプをする場合はベアボックス(Bear Box)と呼ばれる鉄製の箱が各キャンプサイトに設置されていますので食べ物や飲み物の他にヘアクリーム、化粧品、歯磨き粉、制汗剤など匂いのある物は全て入れるように義務付けられています
無料キャンプ場にはベアボックスが無い場合が多いので、その場合は車に入れるようにします
ちなみにこの処置は人間がクマに襲われないようにするためではなく、クマが人間の食べ物の味を覚えてしまうと山から下りて人の住む場所に来てしまい結局射殺処分となるのを防ぐためです(なので処置を怠ってクマに襲われても同情されません)
クマが目撃されたキャンプ場は閉鎖されることもあります
ですのでアメリカでキャンプを行う際には上記の処置を行うとともに出したゴミも指定のゴミ箱(頑丈な蓋付き)に捨てるか持ち帰るようにして下さい
砂
西テキサスやニューメキシコ州では周囲に全く遮蔽物の無い砂漠のような場所でキャンプをしました
すると夜中に急に風が強くなり砂がテントを叩きつける勢いで襲来( ゚Д゚)
フライシートの間からテント内に砂が入りとても寝てられる状況じゃなかったです・・・テントのメッシュ部分も砂の侵入は防げないということが分かった夜でした
乾燥
砂漠気候の地域では湿度10%以下がザラだったので体から水分が蒸発し、気付かないうちに脱水症状になってました
その地域に入るとすぐに唇が乾燥しパサパサするのでそれが兆候です(笑)
こまめに水分補給を行わないと体調が悪くなるので気を付けましょう
気圧
山でキャンプ慣れしてる方にとっては常識かもしれませんが、気圧(高度)と気温によっては水の沸点が変わるので水を使った料理をする際には注意が必要です
高度がやや高いキャンプ場で(2,300mほど)気温が低い朝にパスタを作ろうとお湯を沸かしましたが、いつまで経っても沸騰せず結局歯ごたえ最悪のパスタが朝食になりました
強風
デスバレー国立公園でキャンプをした際、夜中に強風襲来
秒速15m以上のなかなかハードな風にテントが内側にひしゃげた状態になり1人てんやわんや( ゚Д゚)本気で飛ばされると思ったくらい強烈な風でした・・・
朝になると不気味な雲が頭上にあって、奥の方々のテントは斜めになってた
砂漠気候は気温も風も目まぐるしく変化するので事前にロープでテントを補強すべきでした。ちなみにこの日の気温日中32℃の朝方6℃という往復ビンタ・・・デスバレーはやっぱ恐ろしい
山火事
ニューメキシコ州やカリフォルニア州では遠くで山火事が起こっているのを見ました
一つの町がすっぽりと煙に覆われるくらいの規模です
山火事に合わないことも大事ですが発生させないことが最も大事です
乾燥地域での火の取り扱いには十分注視してください
雪・ハリケーン・雨
今回の旅では遭遇しませんでしたが時期や場所によっては雪やハリケーンといった気象現象にも注意が必要です
例えば7月8月の夏時期なら全米のどこでもテントキャンプが可能ですが、4月だとイエローストーン国立公園のあるワイオミング州などはまだ雪が残っており、とてもテント泊できる環境ではなかったと思います(なので南アメリカを選択しました)
旅の初日~2日目はハリケーン注意報が出ていたので天気予報アプリを数時間おきに見ながら行動しました
雨はグランドサークル周辺ではめったに降ることは無いそうです、今回の旅でも初日と2日目に東部(アラバマ州)で降ったきりで以降ずっと晴天でした。ただ単に運が良かっただけなのかもしれませんが雨のテント泊はかなりストレスが溜まるのでラッキーとしか言いようがありません
以上が僕が遭遇した自然現象です
場所が変わればもっと色んな自然現象があると思いますので、自分が訪れる場所の地理と気候は十分に知っておいてから向かった方がいいでしょう
僕が使っていた天気予報アプリはWeather Channelのアプリ版で雨雲レーダーや注意報のお知らせ機能などがとても使いやすかったです
個人的な感想ですけどこの天気予報は日本だと精度があまりよろしくありません(笑)
ですがアメリカで使うならまぁまぁの精度だと思います。
アメリカ国立公園シーズン目安表
When is the best time to visit US and Canada's National Parks?
おまけとして旅行ガイドブック出版社Lonely Planetが出している有名どころの国立公園のシーズン目安表です
赤色がハイシーズン、青色がロンリープラネットがお勧めする人の少ない時期、白色はローシーズン
ただし白色のローシーズンは行ってはいけない時期でもあります、ほとんどの国立公園で11月から3月までがローシーズンとされているのは厳寒期でもあるからです。雪のために道が閉鎖されていたりするのでそもそも行けなかったりします
逆にデスバレー国立公園が5月~11月がローシーズンとなっているのは暑すぎて観光に適していない気温になるからです、なのでこの場合行くことは可能です
詳しくは各国立公園のHPで案内されていますので事前に調べておいた方がいいでしょう
それから地球の歩き方ではアメリカの国立公園だけの本が出版されています
B13 地球の歩き方 アメリカの国立公園 2017~2018
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
各国立公園のキャンプ情報なども載っていますので是非おすすめします、僕も持っていますが本当に役に立つ1冊です
通信手段について
アメリカ大手会社3社
今回の旅で僕はシムフリーのiPhoneにAT&T社のプリペイドシムを契約して使用していました
アメリカには他に大手としてVerizonやSprintといった携帯電話事業会社がありますが、どこでもショップに行けば同じようなプリペイドシムを手に入れることが可能です
今回はAT&Tを使用しましたがアメリカ人の意見ではVerizonの方が電波が繋がりやすい地域が多い、という話を聞いたことがあるので(真偽は定かではありませんが)お勧めするならVerizonの方かな
シム購入からデータ通信開始までの手続きは全てショップで行いました
購入の際に必要な住所などはショップの住所で仮登録するので旅行者でも問題なく購入することが出来ます、僕の場合パスポートも必要無く名前すらも聞かれませんでした(笑)
ですが念のためパスポートは持って行った方が良いと思います
1ヵ月6GBの契約で45ドルでした。支払は現金でもカードでもOKです
1ヵ月2GBのプランもあったので短期旅行者の場合はこれで充分だと思います
キャンプ場の電波状況
キャンプ場の電波状況ですがそもそも国立公園や国立森林公園といった場所ではほとんど電波はありません
なのでキャンプ場も基本的に電波はありません
たまに電波のあるキャンプ場もありましたがこれは行ってみないと分からない不確定要素です
ですのでキャンプ場へ向かう際はあらかじめ電波のある時にキャンプ場の位置情報をスクリーンショットで保存しておくことを強く勧めます、オフラインでも辿り着けるように準備してた方が電波が無くなった場合に対処できます
グーグルマップアプリ等を使ってナビをすれば途中で電波が無くなっても案内してくれますが、一度マップを切断したりすると電波の無い状況では再検索がかけられないので注意が必要です
データ残量追加
プリペイドシムの使用残量が切れそうな場合は会社のHPから追加で購入することが出来ます
AT&T社の場合は期限日数が近づいたりデータ通信量が少なくなってくると定期的にSMSが送られてくるので、そこに添付されているサイトにアクセスし追加購入します
購入にはクレジットカードが必要です、カードが無い場合はショップにあるキオスク端末(ATMのような機械)で追加購入出来たと思います
AT&Tの場合2GBのデータ追加で20ドルかかります
ショップにて英語に自信が無い場合
プリペイドとはいえシム契約するのだから難しい英会話力を求められそう・・・自信が無い( ゚Д゚)
という方は多いと思います。ですが大丈夫、そもそも僕の英会話力は小学生並かそれ以下。実際ショップの店員さんが言ってる専門用語は何一つ理解できませんでした・・・アハハ
それでも購入できたのはアメリカならではの事情があります
アメリカは移民国家、全く英語を喋れない人も沢山暮らしています
なので各通信事業会社のショップでは言葉に不安があるお客さんとはスタッフがiPadの翻訳アプリを使用して会話を進めます
向こうも慣れたもんなので英語が全然分からなくてもほぼ問題ないと思います
スタッフは大抵気さくでフレンドリーなので臆することなく行きましょう!( ゚Д゚)
プリペイドシム契約の記事(店員はイカツイ人を選んだ方が良い理由など)
アメリカキャンプ旅でかかったコスト
かなり大まかですがこの約1ヵ月の旅でかかったコストをざっくり計算してみたいと思います
レンタカー代
エンタープライズにて1ヵ月レンタルのエコノミークラス$620
オプションで付けた対人対物保険料が約$400
合計$1,020
要注意:これは30日以上のマンスリー契約&同一場所での車両返却の場合の値段です。同じ条件で1日短い29日間レンタルの場合、保険無しでもレンタル代が$900に値段がハネ上がります
ちなみにマンスリーで契約し早めに返すってのは契約違反となり罰金が科せられますのでその手は通用しないそうです( ゚Д゚)
ガソリン代
8,177マイル(13,159㎞)を走り合計$528
ガソリン価格は地域差があり中央テキサスから西側(グランドサークル周辺も)は総じて高くなります。スタートゴール地点の東側では1ガロン$2.60が平均だったのに対し、西側地域では$3.50が平均値となり1ドル近く差が付いていました
アリゾナにて旅の最高値$4.49!日本で例えるなら田舎のGSでレギュラーが300円以上する感覚です
ガソリン代の総額は乗っている車種と走る地域によって振れ幅が大きいので僕のはあくまで一例だと思ってください
キャンプ用品・日用雑貨
途中買ったコンロなど合わせると約$300~400
食費
メインはパスタやパン、節約のためアルコール類はほぼ飲まず1日約$10で納めてたと思います。という訳でお菓子や飲み物色々合わせて26日間で約$330
プリペイドシム代
ひと月6GB契約で$45でしたが2GB×2回の通信量追加をしたので合計$85
宿泊費
有料キャンプ場を使ったのは
アミスタッド国立公園(テキサス州) $4
オーガン国立保養地(ニューメキシコ州) $7
セントフランシス国立森林公園(アーカンソー州) $11
ウハーリー国立森林公園(ノースカロライナ州) $5
の計4か所で合計して$27。あとは無料キャンプ場と車中泊のため出費無し
あと正直言うとキャンプ旅と言いつつも週に1度だけモーテル泊をしてました(笑)
初日の利用を除くと計3回
一応シャワーと水確保が最大の理由です( ˘ω˘ )
モーテルはブッキングドットコムで探し予約しました、レストエリアなどに置いてあるクーポンを使用した方が安くなると何かのサイトで読みましたが、比べたところネット(ブッキングドットコム)で予約した方が安く済みました
安い場所で田舎のニューメキシコ州で$40、物価の高いカリフォルニア州では$80もしました
これらの地域ではこれがほぼ最低料金でした(あくまでブッキングドットコム登録モーテルの中で)
週1のモーテル代を含めるとこの旅での宿泊費用は約$170といったところでしょうか
洗濯代
週1回は町のコインランドリーにて洗濯
洗濯&乾燥で約$5。3回行ったので合計$15
国立公園年間パス
全国立公園共通で使用できる年間パスが$80
以上ざっくりとトータルコストをはじき出すと
$2,600($=110円として28万3,580円)かかった計算になりました
僕の場合食費は節制しながらも他では適度にお金を使っていたので、アメリカキャンプ旅をする人の予算の目安として1日80~100ドルってのがほどほどの金額では無いでしょうか(ただし1ヵ月レンタカーを借りた場合)
仮想アメリカ横断キャンプ旅コスト予想
では仮に僕が10日間のアメリカ横断キャンプ旅を超ローコストでする場合のコスト予想を立ててみました(夏シーズン)
キャンプ用品はテント、マット、寝袋、カセットコンロ、鍋、ナイフ、皿といった最低限の用具を$100で購入し毎日自炊で食費は1日$10、宿泊は無料キャンプ場、レンタカー代$1,400、ガソリン代$250、その他雑費$100となり机上の空論ではありますが最低でも約$2,000(約22万円)かかる計算となりました
あれ?超ローコストなのに1ヵ月の旅とあまり変わらない( ゚Д゚)
実はレンタカー日数が1ヵ月未満かつ乗り捨ての場合かなり値段がハネ上がります
(乗り捨てとはレンタカーのレンタル場所と返却場所が異なる場合の事。アメリカ横断の旅ではどうしてもコレが金銭的なネックとなる)
試しに8月に10日間サンフランシスコ~ニューヨーク間の乗り捨てレンタカーをしたとします
以下エンタープライズのサイトより検索結果
最安のエコノミークラスでも$1,500近い・・・
SUVだと$2,000
時期や出発地、乗り捨て場所によって値段は変わるので上記はあくまでも一例に過ぎませんが、1日$10の保険を付けたとするとエコノミークラスでも$1,600はかかってしまいます
これは結構大きな出費ですが・・・・陸地移動してこその横断の旅なのでまぁ致し方ないですね
ではまたまた仮に10日間のアメリカ横断をキャンプではなくモーテル泊&外食でやったと仮定してみましょう
モーテル代1泊$60×10日で$600、食費が1日$25×10日で$250となり計$850
キャンプ旅ではキャンプ用品と食費は$200なので$650もの差額が生まれます( ゚Д゚)
という訳でお金を節約したい方、10日間でもキャンプ旅を選択した方が良い!という強引な結論に達しました。さぁ今すぐ支度をしよう!( ˘ω˘ )
よくあるトラブル
ここでは僕が実際にあったトラブルや、ギリギリ回避したトラブルなどいくつかご紹介します
ガス欠
アメリカ旅においてガス欠は絶対に起こってはならない事の第一位です、ハッキリ言って水よりもガソリンが1番大事です
レンタカーの燃費、これから向かう場所の過疎化具合、残燃料具合などを考えてガソリン管理を行います。やってはいけないのはガソリン単価をケチって少しでも安いGS(ガソリンスタンド)を探しながら進むこと・・・
アメリカの広大さを甘く見たら痛い目に合います、GSが数百キロ先なんてよくあります(特にユタやアリゾナ、ニューメキシコ州などのグランドサークル周辺)
念のためガソリン携行缶を予備として持つ方もいますが、その場合車内にガソリン臭が蔓延しとてもじゃないけど長時間運転なんて出来ません
なのでとにかく燃料が半分か最低でも残り1目盛りにきたら次に看板が見えた直近のGSに入ることをオススメします
地図アプリを過信しすぎない
アメリカ旅においてカーナビとして使用することが多い地図アプリですが、たまに間違えることがあります
自分のいる位置が全く違う場所を表示していた場合は間違いにすぐ気付きますが、微妙に誤差が出たり、まれに目的地が違う場所を指すこともあるそうです
実際こんな事故もありました
(中略)
彼女は車を走らせた。どんどん走らせた。約112kmも走らせた。だが、まったく高速道路にたどり着かない。むしろ、ずっと砂漠。スマホの電波も届かなくなった。焦った彼女はさらに車を走らせて、そしてガス欠した。
これは後で分かったことだが、グーグルマップのGPS信号を発信したとき、バネックさんは未舗装の道路にいたらしい。そのため、彼女の“現在地”をグーグルマップが数マイルも勘違いしてしまった可能性がある。恐らく、そもそもの出発地点を間違えていたのだ。
【上記カラパイア記事より抜粋】
実は僕も数回経験してます。その際は自分が全く違う場所にいることになっていたのですぐにGPSの間違いだと気付けたので事なきを得ました
事前に紙の地図も持ってたので役に立ちました
こういった紙ベースの地図は現地で買う事をお勧めします、日本語版だと更新が遅れていたり現地のアメリカ人に見せた場合に理解されない事があるからです。本屋には色んな種類の地図があるので旅の前に準備していた方がいいでしょう
窃盗・置き引き・スリ
約1ヵ月の旅で唯一それっぽい事に出会ったのは昼間にフリーウェイのレストエリアで車を停め休憩していた時、メキシコ人ぽい男性が車をノックしてきて「お金を盗まれたから20ドル貸してくれないか」と言われたことでした(笑)
明らかに寸借詐欺ぽかったので断りましたけど、この時に窓を全開にして対応したのが今思えばヒヤリハットでした・・・
というのもこのメキシカン男性は僕に断られた後に隣の車の人にまた声をかけてたんですが、その車の運転手の女性は窓を数センチだけ開けて対応していました
決して窓全開で他人と対応しない。これアメリカで車に乗る際の基本ですので是非覚えておいてください( ˘ω˘ )←何を偉そうに
あとマクドナルドでいつものようにPC作業をしていてコーヒーのお代わりを貰いにそのまま1分ほど席を立ったんですが(もちろんテーブルをチラ見しながら)
戻ったら隣の男性から「盗まれるから気を付けた方がいいよ」と忠告されました
以後店舗内でも席を立つ際には全部の荷物を持ち歩いて移動するようにしました・・・分かってはいたつもりだったんですがもっと気を付けなければいけないと改めて思い知らされた出来事でした
タイヤの破損や車の故障
初めてアメリカの道路を走ると路肩の至る所にバーストしたタイヤが転がっているのに気付くと思います
大抵はトラックのタイヤでしょうけど一般の車もよく破裂して緊急停車しているのを見かけます
テネシー州では車炎上してました
というわけで未舗装道路を走った後などはこまめにタイヤチェックをした方がいいです。それからタイヤ交換のやり方なども知らない人はあらかじめレンタカーの説明書見るなりネットで調べるなりしてた方がイザというとき役に立ちます
砂漠地帯を走る旅ではオーバーヒートが一番怖いのでエンジンが冷えている朝にパパッとクーラントのチェックもしておいた方がいいでしょう
そして一番大事なのは、もしも車が停まってしまい動かない場合の対処法を事前に調べておくなり作っておくなりすることです!
レンタカーの保険で無料でレッカー出来たり、クレジットカードの保険でアレコレ出来たりする場合があります
正直車のトラブルは運次第としか言いようがありませんが最悪のケースに出会った場合は運では事が運びませんのでしっかりと準備をしておいた方が良いです
その他細かい豆知識
有料道路にご注意を
インターミディエイトやインターステイト道路などの所謂フリーウェイではフリーと名の付くものの一部有料道路の区間がある場所があります
カリフォルニア州ではファストレーンと呼ばれる専用道路があり気付かずにそのレーンを無賃で走行すると後日罰金請求がきます。実は僕もそれに気付かずにこのレーンを3分位走ってました・・・
が今のところお咎めなし。運が良かったみたい笑
僕の旅では有料道路を使うことは結局ありませんでしたが、これから旅をされる方はご自分の予定する州の有料道路について少し調べた方がいいと思います
特にフロリダ州は多いようですよ
テントの標識
デスバレー国立公園内にある無料キャンプ場から
この三角形△のようなマークがアメリカにおけるテントキャンプ可能を意味するサインです
フリーウェイやハイウェイを走っていると標識として表されていたり、手書きの案内表示として書かれていたりします
上述したフリーキャンプサイトには載っていない場所もあったりするのでこのサインを見かけたら気にかけておくようにしましょう
現金不可の自動販売機
自販機大国の日本に比べると数は少ないものの、フリーウェイのレストエリア(休憩所)や公共施設にはドリンク類やスナック類の自動販売機が設置されていることが多いです
しかし最近はどれもこれも電子決済のみ対応で現金使用不可ばかり
実際あるレストエリアで休憩した際に自販機コーナーへ足を運びましたが、その全てが電子決済のみ対応の自販機だったので現金しか持っていなかった僕は泣く泣く諦めた思い出があります
このアメリカにおける電子決済自販機の流れ、実は犯罪対策が大きな要因の様です
電子決済のみの自販機の場合現金が入っていないので強盗しようがありません、だからこのような自販機が増えているんだそうな。
恐らく日本国内で発行されたクレジットカードを登録したアップルペイ等の電子決済デバイスはアメリカでは使えないと思いますので、旅行者は現金使用可能な自販機であることを祈るしかなさそうです
ちなみに現金可能の場合でもドル札不可で25セント硬貨のみの場合も多いです(笑)
25セント硬貨は割と使うことが多いので常に持ってた方がいいですよ
シャワーとトイレ事情
豆知識でも何でもないのですがシャワーとトイレ事情について
キャンプ場にトイレが無い場合お察しの通り大自然の中で放出して下さい、特にそれを禁止する決まりもありませんし乗馬可能なキャンプ場の場合なんてそこら中馬糞だらけです
トイレがある場合汲み取り式か工事現場にあるような仮設トイレが一般的で電気が通ってないので夜はライトを持って行きます
トイレットペーパーは全てしっかりと備えられていて、念のため自前で買っておいたのですが結局一度も使うことはありませんでした
問題はシャワーの方です
この旅で泊まった無料有料キャンプ場の全てにおいてシャワー付キャンプ場は一つもありませんでした
シャワー施設があるということは上水道が敷設されているということなので必然的に町に近くなければならず、国立公園のような本当に何も無い土地には設置できる訳もありません
数は少ないもののシャワー付きのキャンプ場もありますが大体はネット予約可能のため平日でも混雑必死です
と言う事でシャワーは最悪入らないことを前提にするか使い捨てのウェットタオル(Wet Wipesという名でウォルマートに売ってます)などを使い体を拭きます。シャンプーは水タンクを車の屋根に乗せてブシャーです
なのでこういった蛇口付きの容器(Water Carrier)がいい。約9ドル
しかしグランドサークル周辺の砂漠気候においては乾燥のため肌が全くベタベタしませんので頭を洗うくらいでほぼ事足りました
車中泊するならフリーウェイのレストエリアがおすすめ
アメリカ横断などの長期もしくは長距離キャンプ旅の場合、何らかの不運によってキャンプ場に泊まれないことがあります
その場合車中泊という選択肢になるかと思いますが上述したような24時間営業のウォルマートの駐車場を使うより、フリーウェイにあるレストエリアで車中泊をした方が僕的にはおすすめです
一番の理由としてやはり治安
犯罪者目線で考えた場合町から離れたフリーウェイのレストエリアにわざわざ来るかね?という単純な発想なんですが
レストエリアでは他にも車中泊をしている人が絶対いますしトラック野郎も多く夜でも割と人通りが多いです
明るい場所に車を停めれば一応は安心して車中泊できると思います(自己判断にまかせますが)
車中泊について詳しく書いた記事がこちらになります
おわりに
それでは最後になりますが、アメリカキャンプ旅における最大の壁は最初に決めるであろうキャンプ旅を『やる』かどうかの決断だと思います
やると決める前は不安ばかり考えてしまい僕も最初はこの旅を始めることをほぼ諦めていました
本音ではやってみたい・・・・けど。。。けど。。。
と、アレコレ考え始めこの「けど」が続いていく(笑)
しかしスタートさえしてしまえばあとは雨が降ろうが雪が降ろうが何だって乗り越えられるものです、言葉の壁や外国でのキャンプの不安なんて毎日の自然との闘いに比べたら屁でもありませんでした( ˘ω˘ )
そして最初に述べた通り、アメリカキャンプ旅には本当に沢山の喜びがあります
キャンプでしか味わうことの出来ない景色や人との出会いなどツライ事を一瞬で吹き飛ばすほどの魅力が詰まっています
これからアメリカをキャンプで旅してみたい人
そして実行に移す人
アメリカキャンプ旅をする全ての人に少しでもこの記事が役に立ってくれれば幸いです( ˘ω˘ )
長文となりましたがご一読ありがとうございました