アメリカ往復ソロキャンプの旅⑱テントVSトレーラーの非情な戦い【ザイオン国立公園】
19日目スタート
起きてすぐ異変に気付いた、寒い。寒すぎる・・・
テントの中からも分かるくらい外は既に明るくなっていて、普通ならば暖かくてもおかしくないはず
外に出て分かった。物凄く日当たり不良( ゚Д゚)
昨日は風除けになってよさそうだと思ったテント裏の小高い丘、見事に朝日をブロッキング。日陰だとこんなにも寒いのか・・・高層ビルの陰に隠れた民家の人の気持ちが痛いほど分かった、そんな日照権の侵害を実体験できた朝だった
聖域という意味のザイオン
ネットが無いゴルフ場の横を走りながら今日の目的地へ
死ぬほどOBが怖いゴルフ
さて今日の目的地はザイオン国立公園
もう往復ソロキャンプの旅というより、どこまで国立公園巡りが出来るか!みたいな旅になってるけどもうしばらくご了承ください(笑)
そもそもキャンプ場が国立公園内やその周辺にあることが多く、国立公園年間パスも買っちゃったから貧乏性ゆえに可能なだけ回りたいっていう心理が働いてもう必死なんですわ
ザイオン国立公園はキャンプ地から約30分とかなり近い
こちらが東の入場ゲート、ザイオンには東西2つのゲートがある
入ってすぐ気付いた、地質がグランドキャニオンのそれとは全く違う。山がとても砂っぽくサラサラしていてとても滑らか。色も白に近いクリーム色で気品があふれていらっしゃる( ˘ω˘ )
かと思えばド迫力の峡谷が現れる
ここはザイオン峡谷の端の方で、峡谷自体へは自家用車では行くことが出来ない。ザイオン峡谷へはいったんビジターセンターなどに車を停め、シャトルバスで向かわなければならない
トレッキング行ってみた
ということでビジターセンターの駐車場に来たものの・・・・
めちゃめちゃ混んどりますがな( ゚Д゚)
やはり有名どころの国立公園は平日とか関係ないのね・・・5分ほど駐車場をグルグル回るも朝のこの時間帯に帰る人なんているわけない
駐車場の路肩に停めるのが黙認っぽかったので、右へならえで何とか路駐することが出来た。あと15分でも遅かったらそれすらも無理っぽい。
とりあえずビジターセンターへ
こじんまりとしてる割には人が結構多い。
さて、どうしたもんか。ちゃんとしたザイオン峡谷を見るためにはシャトルバスに乗ればいいんだけど、それだとちょっと物足りないよなぁ
せっかく来たんだし軽いトレッキングぐらいはしてみようか!( ˘ω˘ )
マジ道具は持ってきてないけど、シューズはあるから大丈夫でしょ
ビジターセンターのスタッフからトレイル用の地図を貰い、距離と時間を見てトレッキングするトレイルを選ぶ。
数あるトレイルの中から選んだのは、地図の⑦にあるHidden Canyon(ヒドゥンキャニオン・隠れた峡谷)
難易度は強、往復で約2時間とのこと。ここは高所恐怖症者はNGで、過去にハイカーが落下死した場所でもあるから気を付けるようにとのこと
何が“隠れてる”のかは実際に行って見てみましょう( ˘ω˘ )
ザイオン峡谷行きのバス、満員御礼
さきほどの地図はバスの行き先案内図でもあり、シャトルバスはたえずビジターセンターとザイオン峡谷を行ったり来たり往復している
シャトルバスでしか行けないザイオン峡谷の景色
圧巻でございます。峡谷の長さは約24Km、深さ(高さ)は800m
Wikipediaより抜粋
人類がこの地域に住み始めたのは、約8000年前、アメリカ原住民族の少数の家族が最初である。半遊牧のバスケット作りのアナサジ族(西暦300年)はこれらの一族から分かれた。アナサジ族の定住が進むにつれ、ヴァージン・アナサジ文化(西暦500年)が発展した。別のグループ、パロワンのフレモント族もこの地域に住んでいた。両グループは1300年までになぜかはわからないが姿を消し、パルシッツ族などの南パイユート族の支族に取って代わられた。
渓谷は1858年にモルモン教徒によって発見され、1860年代初めにはモルモン教徒が定住した。1909年にムクンツィープ・ナショナル・モニュメントが渓谷を守るために建設された。1919年までに拡大されザイオン国立公園となった。(ザイオンは古代ヘブライ語で避難所又は聖域を意味する「シオン」の英語読みである。)コロブ地区は1937年に別のザイオン・ナショナル・モニュメントとされたが、1956年にザイオン国立公園に統合された。
落ちたら即死(ガチだから困る)
バスに揺られ美しい峡谷を眺めながら約10分、Weeping Rockの停留所到着
このウィーピングロックというのもトレイルの一つ


ウィーピングロックとヒドゥンキャニオンはトレイルルートがすぐに別れるので、間違わないように注意
峡谷の壁面をクネクネと登って行く、道は整備されていて歩きやすい
(トレイルからの眺めは記事後半の本日の写真ギャラリーにて)
40分ほど歩くと別のトレイルへの分かれ道
そこからすぐにザイオン峡谷を一望できる展望台に着く、ここで終わる人もいた。実際景色はこのポイントが一番良く見える
ヒドゥンキャニオンを目指す人はもう少し歩かなければならない、この辺りから道は舗装されてなく岩と砂が続く
そして鎖の登場( ˘ω˘ )右側が峡谷の谷の部分、砂地なのでかなり滑りやすい
ここなんて滑っちゃって下さいヨ~と言わんばかりの滑らかさ。右側の谷は落ちれば300m近くあります、ほぼ垂直です
トレイル口から約1時間少々、ここでこのトレイルは終わりですよーという看板。ここからがヒドゥンキャニオンの入口で、この先はさらに道が険しくなる
例えば看板からすぐのこの場所、一見すると右に進みそうだけど実は左が正解
よく見ると岩に矢印が(笑)でもこういった案内はここしかない
こういった狭い所を手と足を使ってよじ登る・・・なかなかアドベンチャー
そしてここがヒドゥンキャニオンの見所。最後の看板から15分ほど歩いた場所
少し開けていて緑が溢れる小さな峡谷、太陽の光も差し込んでいて誰もここがザイオン峡谷の頂上付近だとは信じられないような穏やかな光景
この風景だけを見ると大したこと無いんだけどね、この道中があればこその景色でした( ˘ω˘ )
結果的に、上の写真のクロワッサンみたいな岩で引き返すのが良かった
行けるとこまで行こうと思い、この後どんどん進みましたが途中からほとんど道が無くなり、獣道みたいな状況になります。ロープとか登山用の道具があれば問題無さそうだったけど、さすがに野人トレイルになるので引き返しました
ザイオン峡谷の景色を見ながら帰ります
ザイオン峡谷自体が隠れた秘境みたいな場所で、その中にあるさらに隠れた峡谷を見れてとても楽しかったです。2時間ほどで終わったのでいい汗かけました( ˘ω˘ )
テントVSトレーラー・・・
帰りのバスで危うく寝落ちしかけましたが、無事ビジターセンター到着
ここから見える峡谷も綺麗です
この旅で結構国立公園回ったけど、初めてのトレッキングだった。
公園もとても綺麗だったし、このザイオン国立公園はこれまでで1,2を争うくらい良い場所だったなぁ、また来たいと思える公園でした
さて帰りましょう、朝は日陰に置いてきた我が家(テント)
戻ってみると2台のトレーラーが目の前にコンニチハ( ゚Д゚)
↓朝の様子
何も目の前に来なくてもいいじゃないグヌヌヌヌ
やたら広いこの広場、やっぱトレーラーが停まる場所だったのね
実は連泊するつもりだったけど、日当たりの悪さに加えてトレーラー出現もあり、退散することにした。トレーラーの近くって発電機やエアコン室外機の音がスゲーうるさいんですよ・・・
さらなる高みを目指して
同じキャンプ場の別の場所に移動しようとしたら、危うく車スタックしかけた(前輪が入って気付いたミラクル)
見た目普通なのにかなりサラサラな砂質、暗かったら終わってたな。カローラなのでこういう道に入るとスタック確定です
ザイオンの近くにはブライスキャニオン国立公園があり、連泊し明日そこへ向かうつもりでしたが、もうこのままブライスキャニオン近くのキャンプ場に移動することにした


あの場所で連泊しようとした理由は気温
ブライスキャニオンは海抜2,500m位の場所にあり、朝方には氷点下になるなかなかお寒い土地柄。
さっきの場所は今日の朝で2℃くらいだったのでこの差はデカイんです、我沖縄人故ニ。。。
とはいえ、あんなトレーラーを目の前にしてキャンプを楽しめるほど荒んだ心は持っていないので、寒いの覚悟で向かいましょう!いざブライスキャニオン。
なかなか登るので耳がキーンなる
ザイオン周辺と違い、ここからは赤い地層が目立ってくる。レッドキャニオンなる峡谷も近くにあるようだ
移動すること1時間半、無料キャンプ場到着。さてサイトは空いてるか・・・いつもこの瞬間がドキドキ
ハイ!入口付近にひとつ発見!!即駐車
即テント設置!!
こういった国立公園近くの無料キャンプ場はいずれ必ず埋まるので、空いてるサイトは見つけ次第即確保した方がいい。経験から産まれた知恵です
今日のディナーはベーコンとフランスパン


このフランスパンはウォルマートでバゲット1本1ドルでした、保存もきいてソロキャンプの旅においてコスパの良い食材
今日を終えて
ザイオンは本当に素晴らしい場所だった、昨日グランドキャニオンを早々に退場して正解だったな(笑)
トレーラーにはビビったけど、多分トレーラーのおっさんが一番驚いていたかもしれない。あんな場所にテントポツーンだし・・・いつものフリーキャンプサイトではRVエリアとは書かれてなかったけどなぁ、また一つ新たな経験が出来た
明日は朝一でブライスキャニオン国立公園の朝日を見に行く予定です、ここにはサンライズポイントと呼ばれる非常に朝日が美しい景色があるんだそうな( ゚Д゚)
明日の日の出は6時半。テントは置いて向かうとして、果たして気温はどうなるのだろう・・・てか起きられるのか?カチンコチンになったりしない?
ちなみに僕の人生において経験した最低気温は、マイナス2度というヘナチョコ野郎です。スキーもしたことありません。
大丈夫だろうか、心配だけど寝るしかない・・・ではおやすみなさいzzzz
本日のルート
キャンプ地からブライスキャニオン国立公園近く無料キャンプ場まで
ザイオン見学も含め、この日は110マイル走行(約180㎞)
本日の写真ギャラリー
お分かりいただけるだろうか
下にバスが走っているのを・・・
ド根性木
ヒドゥンキャニオンのフクロウ
ここまで行って引き返した
レッツトレッキング!
ご一読ありがとうございました
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