深緑のトンネル、その向こうには海が。 本部町備瀬のフクギ並木
素朴、とにかく素朴。
那覇から車で2時間弱の本部町備瀬にあるフクギ並木通り。
フクギとは防風林のことで、この集落の家々を囲むようにして植樹されている並木道が『備瀬のフクギ並木通り』です。
一度フクギのトンネルに入ると涼しげな鳥の鳴き声が響き、外の喧騒とは一切無縁に･･･そして頭上一面に広がるフクギの深い緑色と相まって森林とは少し違う不思議な空間に驚くことでしょう。
足元は舗装されておらず砂のまま、歩くたびに心地良い感触が靴の裏から伝わってくるのが何とも言えない
時間が限りなくゆっくりと流れている素朴で落ち着ける空間です。
何もない空間に時間だけが流れる
とにかく何もない。いや、フクギがあるだけ(笑)ホント単純にそんな場所
ポツポツある家々には住んでいる人がいて普通に日常を送られている、中にはその家を改築してこの場所の雰囲気を変えないように、カフェや雑貨屋（貝殻屋）になっているところもある。
全長は約1km程度、海沿いに細長く並木道が走っているためすぐ脇道に入ればいつでも海を眺めることができる。
すぐ側に海があるはずなのにまったく潮騒の音や風が聞こえてこないのは、このフクギの木々が今も防風林としての役割をしっかり果たしている証拠なんだと思う。
鳥が羽を休めているのはそういった理由もあるはず。
もちろん海も忘れずに
実は約1kmのフクギの並木道を出ると、まだ奥に進めることが分かります。フクギ並木は途切れるけど実はその先には伊江島が眼前に広がったひらけた場所に出ます。
ここはオススメの場所で、歩き疲れたらここで一休みするポイント！
フクギ並木の中ではなかった風が心地よく吹くこと間違いなし、いっそう涼しく感じられて疲れもどこかへ飛んでいく＾＾
撮った時はあいにくの干潮･･･。しかし手前の礁池（サンゴに囲まれた海：干潮でも池のようになってる）では家族連れの方が子供と一緒に泳いでた。
奥に見えるは伊江島！ かつて沖縄戦時にアメリカ海軍が日本海軍の戦艦と見間違えたという伝説の島(笑) 真偽不明＾＾
ともあれ季節問わず涼しさを感じられる雰囲気のある良い場所です。
※季節や気象状況によって蚊が非常に多くなるため、虫除けスプレー等あると非常に便利ですよ。この日は凄まじい蚊の発生率でした･･･。
