旅好きに超おすすめ。フルサイズミラーレスカメラ 『ソニー α7』と28mm単焦点レンズについて語ってみる
私の現在の愛機「ソニーα7」
フルサイズカメラに革新をもたらしたといっても過言ではないこの機種は、2015年9月現在で5機種のラインナップを揃えています
「α7」「α7R」「α7S」「α7Ⅱ」そして「α7RⅡ」
もはやガンダムみたいなネーミングになってきて、どれに何の特徴があるのか混乱してきます(´Д` )
公式サイトはこちら
ただでさえフルサイズ機というのはお高い値段でしたが、この機種の登場によりグッと身近なものになりました
しかしそれでもまだ私のような趣味の範囲内で買うにはかなりの覚悟が必要。。。
おそらくこの記事をご覧になっている方も迷っている人多いのではないでしょうか
そんなα7を購入してから早1年、撮影枚数は1万枚程度ですが私なりのレビューを書いていきたいと思います
それから最近購入した28mmフルサイズ単焦点レンズのことも
あまりカメラには詳しくないのであくまで、これから購入を考えている初心者向けの記事になることを御了承下さい
おおまかなメリットとデメリット
念のため繰り返しますが、ここでは私の使用しているα7の話です
【メリット】
簡単に言えば一眼レフと比べてミラーレスカメラは小さいです。その名の通りカメラ内部にあるミラーが無いので小さく作れます、なので旅行へ携帯するカメラとしてはかなり取り回しがしやすく、疲労も軽減されます
また、コンパクトなのでポートレート(人物撮影)や街中での撮影などで撮影者が目立ちにくいという点もあります
ゴッツイカメラだと場所によってはチラチラ見られることがよくあります。
それから背面モニタを見ながらの撮影が得意です
ミラーレスの構造上レンズから入った光情報はセンサーを通してデジタルに変換されます、その映像がダイレクトに背面モニタに表示されます(実際にはタイムラグがあるようですが)これにより背面モニタを見ながらの撮影が一眼レフに比べてスムーズです。
例えば足元からの超ローアングル撮影や、ファインダーを覗きにくい場面での撮影にはかなり重宝します
で、α7はミラーレスカメラでも初めてフルサイズ規格となった機種です
「フルサイズ」とはイメージセンサーの大きさを表す言葉で、現在巷で多く持たれている一眼レフのイメージセンサーは「APS-C」という一回り小さいセンサーサイズ。
2つを比べるとフルサイズのセンサーの方が
・ボケが大きい
・画質が良い
・画角が広い
などなどここでは書いても書ききれないほどで、APS-Cから乗り換えると目から鱗なことが様々です
※しかし現在ではAPS-Cでもかなりレベルの高い機種が続々登場しているようです
【デメリット】
とにかくバッテリーが持ちません
これはミラーレスカメラの一番の悩み・・・ミラーがないため電源オン時には常にセンサーにて光を捉えている状態。ですので一般の一眼レフに比べても体感で3〜5倍ほどの早さで電池が消費していきます(´Д` )
他のミラーレス機種と比べてないので何とも言えないのですが、とにかくα7シリーズのバッテリーの持ちの悪さは有名です
AF(オートフォーカス)が遅い
私のようなポンコツアマチュアカメラマンでも「ちょっと遅いな〜」と分かるときがあります、一眼レフカメラに比べると苦手なようです。特に動画撮影時におけるAFはなかなか酷い・・
それからレンズキットのズームレンズ(FE28-70mm F3.5-5.6)ですが最近になって、たまーにモーターからの異音が起こってきました。甲高い音でヴーーと鳴りAFが作動しなくなる現象です。・・・・なんだろう(笑)まぁ故障なんですけどね
連射が遅い
プロがスポーツ撮影するような「パシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!!」
みたいな物はもちろん求めませんが、連射速度は遅めです。1秒で2.5コマらしいですがスポーツ撮影には全く使えません
私見:ミラーレスによる最大の恩恵
使ってみて非常に役に立ったのがこれから撮影する画像が、そのままファインダー(EVF)や背面モニタに表示されることです。
何のことかさっぱりな方に説明しますと
普通一眼レフカメラではミラーから反射してくる光(映像)を見て撮影します、つまりファインダーを覗いたときに見える映像はファインダーを覗かない場合に見える映像と同じです。ですので上のような「像にのみピントを合わせ、前後をぼかす」ような撮影時にはファインダー越しではボケも何もない、そのままの画(映像)が見えます
ですので撮影者はシャッターを切ったあとに背面モニタに表示されるプレビューを見て、今の撮影の結果を知るわけです。
このとき理想とする写真が撮れなかった場合に色々と絞りやシャッタースピードなどの数値を調整していきます。
対してα7ではこれから撮る画像がそのまんま背面モニタや電子ファインダーに表示されます、これによりボケ具合や光の写りなどをリアルタイムで見ることが出来るので、その時点で色々と調整することが可能になります。これは本当に便利
しっかしレンズが全然ねぇぇぇ!
カメラのレンズには「マウント」と呼ばれる規格があります、接続部分の規格のことでソニーはソニーのマウントがあり他社のレンズとは互換性がありません(当たり前ですが)
NikonはNikonのマウント、CanonはCanonのマウントがそれぞれあります
α7では「Eマウント」と呼ばれるマウントを使用しています。
Eマウント自体のレンズは結構あるのですが、問題は「フルサイズ対応のEマウント」レンズが少ないんです
いちおう順次出してはいくみたいですが・・・・それにしても価格が高いですなぁ
レンズの少なさは、実はバッテリーの持ちの悪評よりもかなり酷く、これにより購入を止める方も多いと聞きます
最初の頃はピンときませんでしたが今では「ボディは消耗品、レンズは財産」という言葉が段々分かってきました(笑) 写真はレンズで撮るものですからね、やはりレンズの選択肢が多いに越したことはありません
で、最近買ったα7単焦点レンズ28mmF2の話
それでやっとこさ欲しいレンズが登場
単焦点レンズの「FE28mmF2(SEL28F20)」です
「単焦点レンズ」とはズーム機能がないレンズのこと、このレンズは28mmで固定されているものですね。
カメラを始めたばかりの頃はズーム機能が広いものが絶対いいレンズだろ!(例えば18mm-200mmとか)と思ってました(笑) だってそのほうが色々と対応出来そうですものね。
やっぱ実際は違うんです・・・色んな人の写真を見ていて学びましたハイ
単焦点レンズの一番の魅力はその明るさ(所謂開放F値ってやつ)
これにより大きなボケ具合や暗い場面での撮影、表現力の良さなどで多くのメリットが生じます
街歩き(しかも夜型)メインの私にとっては一番フィットするレンズだと思います。
さっそく購入した単焦点レンズで撮ってきたものです
今まで使用してきたキットレンズ(28mm-70mm F3.5-5.6)と比べると明らかに違います(当たり前ですが)
F値が2.0と、キットレンズに比べると明るいためそれによる恩恵が一番ですが、驚いたのはAF(オートフォーカス)のスピードが早くなったこと。
あとF値が2を下回ってくると被写界深度がグッと浅くなる(ピントの合う距離が短くなる)ためフォーカスにはかなり気を使わなければなりません
たとえばF値1.4などの非常に明るいレンズでは、ポートレート(人物撮影)時に瞳にピントを合わせると、すでに耳のあたりではボケてきます。それはそれでアリですがしっかりと顔全体にピントを合わせたい場合は多少絞る(F値を2.8とか)ことも必要です
必ず絞りを開放して撮ることはありません、必要に応じたF値の選択が重要です
この単焦点レンズの最短撮影距離はAF時に0.29m、MF時に0.25mとなっておりMF(マニュアルフォーカス)を使用して開放F値2.0で最短撮影するとこんな感じ
ジオラマの撮影ですが、クレーンにピントが合っていて、手前の緑の台車とすぐ後ろの電柱からはもうボケが出ています。レンズキットのレンズでは絶対に撮影できない一枚です
最新機種が出てる今、価格が落ち気味のためチャンスか
お金に余裕があるのならば最新機種の「α7Ⅱ」や「α7RⅡ」がいいに越したことはないんですがねぇ・・・お金無いもの(笑)
なので今あえて初期のα7をおすすめします、特にこれからカメラを始める方やAPS-Cからフルサイズへと移行したい方(私がコレ)、旅好きで写真も撮りたい方(あ、コレも私)
また初心者の方はレンズキットよりもボディ単品とこの単焦点レンズ単品がオススメです、初めのうちは使いづらく慣れなくて、ズームもないし不便!と思うかもしれませんが、3,000枚も撮れば明らかにキットレンズ使用者よりも構図などに差が出ると思います。
写真が上手になります。なぁに気に入らなければレンズ買えばいいだけの話よ、ハマっちゃいなよ。レンズ沼へ・・・
とまぁ好き放題書きましたが要点得てるかなコレ
気になる方は店頭で試しに撮ってみてください、私はこれで一発でやられたパターンですので財布は家に置いておきましょう。
それでは今回はこのへんで、ご一読有難うございました
(44兄さん)
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