アクエリアス号のおばちゃん。 那覇市泊港
STAR CRUISES社のアクエリアス号
この前たまたま那覇市の泊大橋を通った時に、大型客船のアクエリアス号が停船しているのを発見。凄くライトアップが綺麗だったため思わずカメラと三脚を出してしまい数十分ほど撮影開始。 が・・・
風が強風のため全然上手く撮れない・・・。安物の三脚を使っているからなのか。
とはいえ泊大橋入口の電光表示盤には『風速8m』の文字が、しょうがない。高価な三脚でも今日はブレるはずだ。
と全く根拠のない言い訳を自分に言い聞かせ、激安Velbonの三脚で撮影続行。風が弱くなる合間を狙いながら撮っていく。
いったいどんな船なのか
今調べてみると、この大型客船「アクエリアス号」は香港のSTAR CRUISES社が運営している船で、台湾の基隆や高雄を出発し石垣島や那覇に寄港する船のようだ。
STAR CRUISES社のHPをみると、いくつかのプランに分かれているらしくそれぞれに寄港先が違うようだ。そして出発も帰港もどれも台湾。
つまり日本から参加するには、一度空路なり何なりを利用して台湾に入国。そこから港へ移動し乗船後に沖縄に向かい、停泊後にはまた台湾へ帰港し下船後に日本へ戻る。というものらしい。(てにをは の連投申し訳ない)
これって沖縄から参加したからったら凄い損な気分。まぁメインは台湾の方々のツアーなんだろう、一応日本からも参加可能みたいです。
スーパースターアクエリアス こちらのサイトから転記しております。
じーっと見られている気配が・・・
そんな事はつゆ知らず、強風の中 必死になってシャッターを切っていると何やら後ろから気配が。
でたか。ついに霊的なアレが・・・
そう。いました、一眼レフを首にぶら下げたおばちゃんが。しかも僕の後方1mに・・・。
本気で心臓止まりかけたわ。
え?何?? と思いながらジロジロと見ると何も言わず、向こうもジロジロとこっちを見ている。僕のカメラの液晶画面を見ているようだ。
おばちゃんは少し見た後でカメラを船に構えて、カシャッ。どうやらアクエリアス号を撮っているようで2,3枚撮るとまた僕の液晶を覗きに来る。しかも眉間に皺を寄せながら・・・。
こんばんはー(小声) 怖いのでこちらから声をかけると、無言・・・。しかめっ面のまま少し移動しまた船の写真を撮っている。
あー、外国人だ、このおばちゃん。 そこで気付いた。
きっとこの船の客で、今から船に戻る途中なんだろう。時間帯的にもそんな時間だ。顔がアジア系だったので日本人と勘違いした。
するとまたこっちに向かってきたおばちゃん。さきほど僕が声をかけたことで警戒心を解いたのか、がっつりカメラに指差して何か言っている(中国語は確定)
あ、コレ おばちゃん僕も中国人だと思ってるパターンだ。
ボク、ニホンジン
中国語はさっぱりなので拙い英語で日本人であると伝えると破顔一笑。さらに中国語で、おばちゃんのカメラと僕のカメラを指差しながら何か話してくる(どうやら英語も全く話せないようだ)
ボディランゲージも交えること数分 ・・・あー。なるほど、大体わかった。
このおばちゃん、手持ちのカメラで船を撮影したけど全然上手く撮れない。只でさえ夜の撮影なのに、風も強いため手持ちでは手ブレがひどく全く絵にならないのだ。それで僕の撮った画像を液晶で見て首をかしげていたのだ。
OK!まかしとき!こちらも笑顔で応え、まずは設定を見てあげようと思いカメラを貸してと言ったら物っ凄い顔で嫌がられた・・・。まぁ普通はそうか、強奪される可能性も無きにしもあらず。海外では一般的な反応だ。
大丈夫、全然傷ついてないから
しかし設定を見てみないことには始まらない、おばちゃんネックストラップは首に回したままカメラだけこちらへ預けてきた。
物凄い絵である。まるで二人羽織のようだ(セルフタイマーでこっそり写真を撮っておくべきだったと激しく後悔)
とりあえず窮屈な体勢ながらカメラを見るとキヤノンの文字が、うーん僕はメインがソニーでサブのカメラがニコンのため少し不安に。まぁカメラなんて大体一緒だ、これはキヤノン、EOSのkiss。と思いきや・・・5D。 5D !?
え!?これEOS 5Dだ! 俺のより高価なカメラだよ・・・。おばちゃん。
なるほどネックストラップも外さないはずだ。きっと、こんな高いカメラなのに何で綺麗に写らないのよ!とイライラしていたのだ。
ちなみにボディでもこの値段。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
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悪戦苦闘に
というかやっぱりEOS 5Dなんて操作方法分からねぇ。暗いのでもう少し詳しく見たいが、カメラを引き寄せるとおばちゃんももれなく付いてくる始末。
もう細かく設定すると面倒だと感じたので(ヤケクソ) モードダイヤルでオートモードを探すことに、この夜景でもキヤノン5D様を信頼しよう。
するとダイヤルに1つだけ緑色のマーク。 間違いない、これはソニーでもニコンでもオートのマークだ。
が。 すでにオートに設定されていた・・・。まだだ、まだ終わったわけではない。
僕は自分の三脚からカメラを外し、目の前にある腰ほどの高さの防波堤にカメラを置きおばちゃんにも同じように身振り手振りで勧めた。
三脚がないときの常套手段、地球三脚である。(勝手に作った名称です)
地面が映らないように少し望遠にしてあげてシャッターを切るように促す。すると、先程よりははるかに見れた写真が撮れた。少し手ブレがあるように思えたので(多分シャッターショック)両手でカメラをしっかりと抑えながら!のジェスチャーをする。
どうやら上手くいったようだ。
おばちゃんはそれから防波堤沿いを歩きながら、角度を変えたりしてアクエリアス号を何枚も何枚も撮っていた。歩いてはカメラを置きカシャッ、歩いてはカメラを置きカシャッ。
僕も自分の写真を撮ることに・・・しかし先ほどの5Dのズシリとしたカメラの感触が忘れられない。
いいんだ・・・ウチのα7だって良いカメラだし。カメラは値段じゃない。はず
しばらくすると向こうからおばちゃんの大声が。
見ると桟橋の入口でおばちゃんが笑顔で手を振っており、隣には若い女性も立っていた。おそらく娘さんだろう。手にはお土産とおぼしき袋を抱えている。
もしかしたらここで待ち合わせをしていたのかな。
おばちゃんが何ごとかを娘さんに話すと娘さんも笑顔でお辞儀してくれた。手を振り返すと2人はアクエリアス号に向かって歩き始めた。
WBを変えて撮った写真。おわかりいただけるだろうか・・・桟橋の奥に2人が・・・
いるけど見えない。小さすぎる。
おばちゃん。いい旅を、楽しい旅行になることを願って。
アクエリアス号は不定期で入港するようです。また桟橋から先は船客以外は立ち入り禁止ですのでご注意を。