アメリカ往復ソロキャンプの旅⑫地獄の1丁目でキャンプしてみたら案の定死にかける【デスバレー国立公園・フーバーダム】
13日目スタート
朝日は上ったけどサッムーーー・・・・やっぱ風が少しある分だけ寒さが増している
でもやっぱ何度味わっても朝日が昇った瞬間の「これから始まる感」はハンパない、もうすっかり朝日とともに目覚める体になってしまった(笑)
さーて朝めしでも作ろう。何にしようかな、時間もあるしちゃちゃっとパスタでも作ろう
ここでもガスコンロが活躍中。早いうちに買っておいて正解だったな・・・本当ならば最初から持ってるのが良かったんだけど。ま、しゃーないか
さてさて
あれ?
何か全然沸かないんだが?( ゚Д゚)おかしい、いつもならとっくに沸騰してるでしょ
もう15分は火にかけてるぞ、いくら水の温度が低いからっていってもさすがにどうした?
風向きが悪いのか、はたまたコンロの威力が弱いのか、アレコレ考えてても原因がさっぱり分からん
鍋の水は気泡がプツプツとする程度・・・らちが明かないのでとりあえずパスタ投入、ええいままよ!
水状態ですら沸かないのに、パスタ入れて沸くわけがない。その間に原因を考える
・・・・おかしい、絶対に何かあるはず。
と、その時。昨日ここへ来る途中の道でやたらと目にしていた看板の存在を思い出した
Elevation 4000ft
Elevationとは標高の事、メートルに換算するとここは標高1,200m
そういえば高度が高いと水が沸騰しにくいって聞いたことあるぞ!( ゚Д゚)それや!それしかない
※後で調べましたが、標高と気温とコンロの火力に依存するみたい
パスタ投入から10分・・・・もういいやシラネ
食べてしまえ
低温茹でパスタの味は、何というかモチモチなのに芯が残っているという最悪の食感でした
理科の実験を地で行った感じがして、なんともタメになる朝だった。
隣で過ごしていたケンとお別れ、犬の君も最後までステーキを横取りしようと必死だったね、ベジタリアンのケンと一緒にこれからも頑張ってくれ
さぁ出発!今日はどこへ行くかな
こんな急な山を超え
サイドカーの後を追い(ちなみに犬がこっちみてる笑)
向かった先は・・・・
フーバーダム!!ダム好きですねん私( ˘ω˘ )
そういえば今までも色々やってきたなぁ・・・相変わらずブログの検索流入のワースト記事なんだけど、みんな沖縄来たらダム見ようぞ
フーバーダムを知らない人の為にWikipedia先生が教えてくれるよ
Wikipediaより抜粋
フーバーダムは、1931年に着工し、1936年に竣工した。ルーズベルト大統領のニューディール政策の一環として建設されたとの話もあるが、着工は大統領就任の前である。ダムの建設作業にあたって熱射病のため122人が死亡した。また、1940年には貯水が原因と思われるM5の誘発地震が発生している。
(中略)
型式は重力式アーチダム、高さ221m、長さ379mで、ダム湖はミード湖と呼ばれ、貯水量は約400億トン。日本には約2,500基のダムがあるが、それらの貯水量の合計は250億トン程度である。日本最大の湖である琵琶湖の貯水量でも280億トン程度である。フーバーダムで発電された電力は、ダムの北西48kmにあるラスベガスをはじめ、カリフォルニア州・アリゾナ州の各都市に供給されている。
日本のダムの水全部足しても全然足りない!( ゚Д゚)
ここのダムの水は全部抜けんな
駐車料金で10ドルもかかってしまったけど、実はずっと進んでいくと奥に無料の駐車場があった。
そこに停めた場合、ダムまでは歩いて行かないといけなくなる・・・が、全然歩ける距離だった。チッ知っていれば絶対10ドルなんか払わずにいたのに
気を取り直して見学してみましょ
おおおおお。やっぱダムはカッコイイ。大自然の中で人間が造り上げたっていう歴史がいいんですよ
黒部ダムとかもまさにそれよね
周りの岩盤の色と合わせているのか、ダムもちょっと土っぽい色してる。ウンウン似合う似合う
そしてフーバーダムのもう一つの絶景ポイント、それがこのメモリアルブリッジ
正式名称は 「Mike O'Callagham - Pat Tillman Memorial Bridge」らしい
Mike が元ネバダ州知事の名前、Pat がアフガニスタンで戦死した元 アリゾナ・カージナルスのプロフットボール選手の名前。
案内板などにはメモリアルブリッジと記されてました( ˘ω˘ )
そんな大迫力のメモリアルブリッジですが、何とこれ造ったのは日本の大林組!
JPN!JPN!!こんな遠い地でも立派な仕事をしてたんだなぁ、ホント凄いわこういう仕事する方( ˘ω˘ )コンクリートアーチ式としてはアメリカ最大規模だそうです。ダムからの眺めも良くて立派な橋だ
ん?ネバダタイム?
はっ( ゚Д゚)そういえばこのダムはアリゾナ州とネバダ州を跨ぐようにして造られているんだった、ここがネバダタイムと言う事はもしかして!!
あったアリゾナタイム!!
は????同じなんだが?
あれ。時差変更線のトリックで1時間ズレてるんです~っていうヤツじゃないのか
じゃ何のための時計なんだ
せっかく急いで早足したのに・・・・
※調べたところ冬時間の間は同じ時間になるようです。夏時間の今、アリゾナにはサマータイム制度が無いので(制度のある)ネバダタイムが追いついてしまい、2つとも同じ時間になるそうな
2018年の冬時間は11月4日から2019年の3月10日まで、ですのでこの期間内ならば徒歩数分で時間が1時間ズレるという体験が出来る!( ゚Д゚)
ツアーもあるようです。パワープラント見学・・・行ってみたいが金と時間が無ぇ
ちなみにダムは朝9時からオープン、僕が入ったのは9時半で11時頃にはこんな感じでほぼ満車状態だった
平日だというのにかなり人気のスポットのようです。確かにアジア系の観光客も多くいたな
最後に一番高い位置にある駐車場から全景
あまり眺めがよくないため人気がない(笑)
右に写っているやや低めの駐車場からが眺めが良く見えます
ダム好きの僕にとってフーバーダムはどうしても見ておきたい観光地のひとつだったので大満足でした。
だが今日はこれにとどまらない!
次は砂漠のオアシス、カネが水のように使われるラスベガス!
のウォルマートで買い物し滞在時間30分でラスベガス終了( ˘ω˘ )
ハイ、特に興味はないっす。それにしてもガソリンが1ガロン3.20ドルだったのには衝撃をうけた
日本で例えると、レギュラー1リットル130円~140円を1円単位で争っているのが普通なのに、急にリッター200円の町が現れたレベル
さすがにここではガソリンは入れん
ベガスの街には何の未練も無く次へ
アメリカ最大面積の国立公園
この高い山々を超えた先にあるのが
デスバレー国立公園(Death Valley National Park)
アメリカの国立公園に詳しくない人でも、どこかで名前くらいは聞いたことはあるんじゃないでしょうか
このデスバレー国立公園はラスベガスの北西、車で約2時間の距離にある比較的行きやすい公園で、他の全ての国立公園との大きな違いは、観光シーズンが全くズレているということ
他が主に5月~9月がメインの観光時期に対し、ここは11月~4月の冬が観光シーズン
ある意味夏の期間にはこの公園の本当の姿が見れる時期かもしれませんが、マジで死にそうな目にあうかもしれないのでどの情報でも夏の訪問は勧めていない(笑)
とにかく暑いんです、メチャクチャ暑くなるうえに乾燥も凄い。まさに北米大陸の試される大地。
そんな訳で比較的暑くないとされるこの4月は、まさに観光にピッタリな場所というわけ
しかもしかも、いつものフリーキャンプサイトで調べたところ、このデスバレーにも無料のキャンプ場があるというではないか!
地獄の入口デスバレーでキャンプ・・・・そそる!メチャクチャそそる( ゚Д゚)
キャンプ場は公園の東にあるデスバレージャンクションから約60マイル、1時間と結構離れた場所にある
ちなみにデスバレーは入場料はいりません、無料で入ることが出来るこの辺にしては珍しい国立公園です
さっそくビューポイント発見、キャンプ場も大事だけどこういうのも大事。
写真だと遠近感が分からな過ぎて迫力を伝えることが出来ない・・・
模様がとても美しいすなぁ
対比のために左の駐車場をご覧下さい、山のコブひとつひとつがこれくらいデカいんです
この展望台は360度見渡せるようになっていて、デスバレーの圧巻の景色がみられます
まずい日が暮れてしまう、はやくキャンプ場へ!
あぁっ!ちょっと通り過ぎてしまった・・・
こちらが海抜0mの看板、これよりさらに下って行くと北米大陸の最低海抜である-86mまで行けます( ˘ω˘ )←興味なし
何とデスバレーにはガソリンスタンドが!ガロン4.50ドル!!( ゚Д゚)日本的に言うとレギュラーガソリンが300円!(笑)もはやネタレベル
海抜0mを過ぎ盆地に入った瞬間から急に気温が上がった。
車の温度計を見ると摂氏32度!!( ゚Д゚)4月なのに何じゃこりゃあ
確か今日のグランドキャニオンは最高でも10℃(最低が-9℃)とかじゃなかったか・・・
ちょっと離れただけどこの気候の違い、デスバレー恐るべし
遠くに砂嵐が見える。「恐るべし!」とか言ってるけど今日ここでテント泊するつもりなんだよな、ちょっとビビってきた
周囲の山々を見上げながら走る、この景色は今まで見たことがない
にしても本当にこんな場所にキャンプ場なんてあるのか?
何にもない道にしか見えないんだが・・・・
と!発見!!ホントにあったデスバレーの無料キャンプ場
エミグラントキャンプ場(Emigrant Campground)
さて地獄の入口でキャンプです
おじゃましまーす。すでに数台の車が停まってた、もう18時過ぎだったからね。サイトは空いてるかな?
お。良かった、西側の角サイトが空いていた
ここをキャンプ地とする!!
良いキャンプ場だ、仕切りが石で区切られているのがオシャレだし、ベンチもある。
ゴミ箱もOK、トイレは若干離れた場所にあるけど無いよりは全然マシ。全然デス感が無くてホッとした
電波が無いので天気予報が見られない・・・とりあえず風上に車を停めテント設置完了
さすがに夜はそこまで冷えることは無いだろうと、Tシャツタイパンツのいつものバンコクスタイル。が、これが後の悲劇の幕開けだった
9時頃まで写真を撮ったりご飯食べたりしながら時間を使い、早めにテントイン。今日も規則正しく22時には寝れそう( ˘ω˘ )
テント内で横になりながら、明日はどこ行こうかなーなんて考えながら寝落ちしてたんですが・・・
午前1時、突然の強風タイムスタート
これまでも強風は何度か経験してきたけど、それよりもひとつ上の強風。メチャメチャ強い・・・多分20m/sは出てるっていうくらい、小さな台風クラス(笑)
ってマジで笑えない
10人位が金属バットでテントを叩きつけるような風が吹き付け、そのテントもたまに内側にひしゃげる!!グォォォオオオオという地鳴りのような風の音と、バチバチバチ!という砂の叩きつける音、テントはバタバタとおもちゃみたいに揺れ動く
ここまで擬音語を多用しないとあの恐怖は伝わらない
気温も一気に下がり、とてもTシャツでは耐えきれない。風は一向に止む気配は無く、外に出てロープでテントを補強しようかとも考えたが、人という重しが無くなったらこのテントは絶対飛ぶ( ゚Д゚)
テントがひしゃげないように手で押さえ、それでもひしゃげたら直す。という作業の繰り返し・・・これが4時位まで続く。。。地獄や、、これがデスバレーの洗礼か。
こんな天気は毎日ではないと思うけど、本当にヤバイ風に当たってしまった
周りの人達は大丈夫だろうか、というかこのウォルマートで買った25ドルの安テントは朝まで持つのか・・・・
気になる結末はまた明日です、おやすみ・・・出来ません今日は
本日のルート
キングマンの無料キャンプ場からフーバーダム、ほぼ一直線
フーバーダムからエミグラントキャンプ場
今日はトータル270マイルほど、ちょっとダムで時間を使ったかな
本日の写真ギャラリー
フーバーダムの作業員はこうしてお仕事に出かけます
ダム湖。綺麗なんだけど毒々しい色
人ちっちゃい!!
こんなとこに橋架けるナンテ・・・・
デスバレーの美しき景色
キャンプ場の夕暮れ、この数時間後にデスするとは・・・
ご一読ありがとうございました
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