沖縄人の台風対策、伝授します
こんにちは44兄さんです
今日は台風対策についてのお話。
台風やそれに伴う水害などの災害って沖縄では毎年の恒例行事ですが、内地の方にとっては一大事でしょうね。電車が止まっちゃったり木造の家屋が飛ばされたり・・・
そしてその度に言われる台風対策
でも一口に台風対策と言ってもほとんどの方は何していいのか分からないのでは???
ということで今日は台風対策について色々と書いていきたいと思います
台風対策は台風の影響が出る前やるのが基本です!台風が来てからではもう遅いですよ
是非被害を最小限に収めましょう( ゚Д゚)!
台風プロが教える台風対策(自治体非公認)
台風対策にはまず家や車などを守るハード面と食料などを準備するソフト面があります
どちらも行っていた方が良いですが時間がかかるのはハード面なので、まずはハード面の対策から伝授しましょう
台風が来る前にまず絶対にやらなければならないことが、屋外にある物の撤収です。
植木鉢・固定されてない表札・子供の玩具・自転車・ゴミ箱・・・etc
地物に固定されてないものはすぐに屋内に入れる、これは絶対にやりましょう。メンドくさがりの沖縄人でも、皆これだけは最低限行います( ˘ω˘ )
実は台風で一番被害が出るのは高潮でも停電でも洪水でもなく、風で飛ばされた飛来物が当たる事による損害です
なのでそれを防ぐために各家庭で飛来物になるであろう物を片付けるのが台風対策の最初の一歩です
例えばお隣さん家の窓に自分の家の表札が飛んでいった
そうなった場合シャレになりません
とにかく外の物は中へ
部屋の隅にブルーシートなどを敷いて避難させるのが汚れにくく手間もかからない方法です。シートが無い場合はゴミ袋を切ってガムテープで繋ぎ合わせて床に敷きましょう
木造家屋の場合
木造家屋に住んでいる場合の第一選択肢は避難すること
コストもかからず手間いらず( ゚Д゚)
これ冗談ではなく本気です。勢力の強い台風が直撃した場合下手すると家が飛びます。ウチは頑丈だから大丈夫でーい、と思っていても外の看板か何かが飛んできて打ち所が悪ければ壁に穴が空いて屋外と何ら変わらない状況になります
予め自治体から避難場所が指定されると思うので、めんどくさがらずに逃げましょう
避難の際には避難準備リストなるものを自治体が発表しているはずなのでそれを頼りに準備しましょう。見落としがちなのが予備のメガネやコンタクトレンズ、予備の靴(災害時靴は超重要)などです
もし避難をしない場合、家の窓や薄い外壁などはベニヤ板で補強します
ホームセンターなどで厚めのベニヤ板、釘、番線(建築用語でワイヤーのこと)を購入し家屋の外部を補強します
このベニヤ板は外部からの飛来物により窓ガラスが割れ家屋の内外が交通するのを防ぐのが主な役割なので、ガラス窓の部分をしっかりとベニヤで覆います
家屋に釘が打てない場所ではベニヤに穴をあけ番線を通し、固定できそうな場所にベニヤを固定します。どうしても外から覆えない場合は内側から窓を塞ぎます
その場合飛来物が飛んでくると窓は割れますが内外が交通することはありません(ベニヤ板が壁になるため)
警報クラス台風時に窓が割れ内外が交通してしまうと、家の中がメチャメチャな事になりますので絶対にそれは阻止しましょう
RC一戸建ての場合
立地が危険(川の側、海岸線沿い)で高潮や洪水の恐れがある場合は迷わず避難
避難することに慣れることは他の災害にも生かせます。
立地に問題なく避難しない場合は窓にベニヤ対策を。特に2階や3階といった上階へ行けば行くほど風の影響が強くなるのでそこをメインに!
余談ですがこの高所でのベニヤ板作業中に落ちて怪我をする人が多いです
これは台風到来の直前に慌てて作業してしまい、風が強いため落ちるのがほとんどです。
なので高所での作業は必ず風の弱い台風前に行ってください。
屋根付きの車庫で入口にシャッターが無い場合
車は前方駐車して道路側に車両後部を向けるようにしましょう。飛来物が車に直撃した場合最悪後部ガラスの被害で済みますので、フロントガラスに比べるとまだ走行できます
マンションの場合
窓は絶対にベニヤで覆いましょう、特に高層階
ベランダ側は外から出来ますがそれ以外は屋外作業が無理な窓が多いと思うので、そこは内側から行いましょう
これは実際にあった経験談ですが
台風直撃中の暴風時。マンション6階の部屋の窓が飛来物で割れ、中へ入ってくる凄まじい風圧(または気圧差)で玄関のドアが全く開かなくなったのを見たことがあります
大人3人がかりで開こうとしても、全く開きませんでした
マンションの窓が壊れるということは、こういったことにもなるので絶対に対策が必要です
それから停電によりエレベーターが止まる。大雨により地下駐車場が水没する。
などはありがちなので、予め想定しておきましょう
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ソフト面の対策は主に停電対策を
大量の水と食料を用意する、というのは都心部の場合後回しでも大丈夫かも
というのも台風は2日もすれば去っていくし、交通インフラも電車・飛行機・船くらいにしか影響なく、一般道路などは普通に使えたりする
なのでお店に行けば割と手に入るので水食糧は2日分くらいあればまぁ大丈夫。心配な人は準備してても勿論問題なし
水道が断水したことは僕の経験ではあまり無いので、水に関しては特に大がかりな対策はしない
問題はやはり電気の場合、停電は本当にやっかい( ˘ω˘ )
停電の怖いところはいきなりブツっ・・・・・・と切れること・・・・
何の前触れもなく、いきなり来る。
これは知人の経験談
ある台風の日のこと、会社が休みで自宅待機になったのでたまっていた仕事を家ですることに・・・自分の部屋で好きな音楽をかけながら誰にも邪魔されず仕事をしていると
雷ピカー
電気ブツン・・・・・・( ゚Д゚)
最初停電したことに気付かなかったようです、昼間だとそういう事多いのよね
そして気付いたのはPCのモニタを見た時・・・・彼のPCはそうデスクトップ。。。
バックアップなしで作業してたため数時間の労力が無に帰したそうな( ˘ω˘ )
これは沖縄の自宅ワーカーあるあるで、日頃から在宅でのPC作業がメインの方はUPS(無停電電源装置)を持つ方も多いそうです。
それから停電の場合はオール電化だとお湯も沸かせない
熱帯魚・爬虫類・特殊なペットなどの空気管理、熱管理、環境管理を必要とする生き物は生死に関わります。丸一日停電したとすると死んでしまうかもしれない。こういったペットを飼っている方にもUPSは必要でしょうね
あと忘れがちなのが冷蔵庫。我が家では台風直撃時には予め保冷剤を冷凍しておき、停電時にはすぐに冷蔵庫の中身を保冷剤とともにクーラーボックスに移動します。サッとやると10分で出来ます
クーラーボックスに余裕があれば冷凍物も移動。余裕がない場合は冷凍物はそのままにしておく
停電中はヒマなので冷蔵庫の掃除でもして時間を潰します
日頃できないことをこの際やっておくのだ。タダでは転ばんぞ。
停電は基本的に付近一帯で同時に起こる場合がほとんどだけど、一戸建ての場合引き込み線が飛来物で断線して停電することがある。その場合はその家だけ停電するので、停電時には慌てず周りの様子も確認しておくことを忘れずに( ˘ω˘ )
何かあった場合はご近所に力を借りよう。災害時は共助がとても大切。
その他の対策
自分の家の周りのグレーチングや側溝などが草やゴミなどで詰まっている場合取り除いておきましょう
雨水の排水が上手くいかなくて道路が冠水するのは、この詰まりが原因です
大雨や満潮、地理的条件で起こる規模の大きな冠水は防ぎようが無いですが家の前の小さな道路冠水はこの詰まりを防ぐだけで解決することが多いです
この作業は本来は台風通過時もこまめに行う必要があるので、風が落ち着いた頃に安全をしっかり確保した上で行ってください。特に濡れたグレーチングは滑りやすいので注意が必要
無事に台風が通過した後、戸建ての家の場合アリが大量発生することが多い
もしかするとウチだけかもしれませんが(笑)おそらく巣を流され、行き場を失ったアリ達が屋内に来るからだと我が家理論では考えてます( ˘ω˘ )
アリ好きの人はいいとして、嫌いな人はアリ対策も忘れずに。
台風のように外に出ることが危険な場合どうしても水食糧の補充などのインプット関連にばかり目がいってしまいますが、アウトプットがあることも忘れずに。
アウトプットとはゴミの事です
ゴミ収集日が暴風警報と重なると収集車は来ません
マンションのゴミ捨て場のようにゲージに囲まれている場合は出しても問題ないでしょうが(オーナーと相談のうえ)
沖縄に多い家の前に出しておくタイプの場合は、家庭でゴミの管理が必要となります
屋外に置くことは出来ませんので、この場合はどこか家の中で保管しておかなければなりません
なので台風時にはゴミは出来るだけコンパクトにして体積を減らし、生ごみは極力出さないように生活します
生ごみが出る場合は袋を二重にするなど厳重にしましょう、これは臭いを防ぐためと虫が湧きにくくするため。そこらへんに生ごみをポイーとすると簡単に虫が発生しますよ・・・冷凍するという方もいますが停電すると地獄を見そうなので避けた方が良いかも
台風後のゴミ収集日は自治体HPなどで告知されるはずなので、必ず目を通しておきましょう。特別に収集日を設ける場合があります
おわりに
これで以上になります。あくまで僕の対策ですので、他にも色んな方の対策を情報収集しておくとより良い対策になると思います
台風にも性格があって、足が速く一気に駆け抜ける台風やノロノロの台風。風だけ強く雨が全然降らない台風、過ぎたと思ったのにまた戻ってくる台風、2つ以上の台風が合体したり・・・と様々です
なのでもし一度台風を経験したことがあっても、次も同じような台風が来るとは限りません!
前の時は大丈夫だったから今回もいけるだろ。←これ非常に危ないです( ゚Д゚)
毎回危機意識を持ちましょう。
それから沖縄でも台風時に海を見に行く人がホント多いです・・・
何故こんなとをする人がいるかというと暇だから、時間があるから。といったアホな単純な理由からだと思います
こんな時に家でじっとしてられない!
イヤイヤこんな時だからじっとしとくんだよ( ˘ω˘ )
地震や津波と違い、台風の場合は建物が頑丈ならば過ぎ去るのを待つだけで無事が約束されるヌルゲーです。だからと言って外に出ると一気にハードゲーになりますので、自らそんなハードルを上げることをするのは止めて下さい(洪水は別)
それから台風通過後は必ず家や車に損傷がないかをチェックしましょう、特に車の場合内部で床上浸水や雨漏りの跡もチェック。夜寝ている間に被害に合っていた・・・てのはよくあります
入っている保険がどこまで保障されているのかも確認してた方がいいでしょう。家の場合も同じです。
こうやって改めて考えてみると台風ってアナドレナイ・・・
これが毎年くるんだもんなー、慣れた頃が一番危ない。
台風慣れした沖縄人ほど、今一度足元を見ないといけないのかもしれませんね。
それではまた次回。ご一読ありがとうございました( ˘ω˘ )