タイ王国に住む⑨売春婦と同居することになった。
あぁ困った困った( ˘ω˘ )
ここ数日相部屋の人が一気に出て行って、そのおかげで僅かながら静寂が訪れていたウチの部屋に、なぜか隣の部屋に滞在していたある女性が移動してきた・・・
この女性、実は2週間以上も僕のようにホステルに長期滞在していたから一応顔見知りではある。ではあるものの一度も喋ったことが無い。というか滞在している人のほとんどが彼女と喋ることはあまり無い、なぜなら彼女は僕ら旅行客とは違う世界の人
彼女はフッカー(売春婦)なのだ
ナーナーの主役は男性ではなく女性orオカマ
さーて、まず何から話そうか(笑)
なぜフッカーがホステルにいるのか?ってところから説明すると、今滞在しているナーナーという地域がそういう場所だから( ˘ω˘ )
ここにはナナプラザという、バーとショーパブと飛田新地をごちゃ混ぜにして3日ほど発酵させたような場所があるんだけど、そこを中心に沢山の路上売春婦がいるわけなんです
そのほとんどはタイ人で、彼女らは仲間同士でアパートの部屋をシェアして共同生活してる子もいるし、また稼ぎの大きな子は自前のマンションに住んでるって話も聞く
そんなフッカーさん、中には明らかにタイ人じゃない人もいて。どういう理由と経緯があってここに辿り着いたのかは知らないけど、異国の地で立ちんぼしている在タイ外国人が少なからずいるわけです。今僕と相部屋している人もそう、アフリカ系の黒人女性。
中肉中背で短髪、ケツだけやたらデカイ。と見事なまでのフッカー体形
顔はというと・・・・・正直言って人気はないタイプ。僕の感性ではピクリともしないんだけど、ここでは数少ないタイプなので供給が無い分意外に需要はあったりするのかもしれないケドモ( ゚Д゚)
気を遣わずには済むけれど・・・
そんな彼女との共同生活、何が大変かというと
まず生活リズムが全然違う
彼女は朝~昼は基本的にずっと寝ている、起きていてもベッドから出ることは少ない。ゴハンを食べているの姿もホステルにいる間は見たことが無い
そして夜になるとお仕事開始、日によって違うけど大体21時には外へ出ていく。
で問題はここから。いつも帰ってくるのが3時だとか5時だとか超絶深夜帰宅・・・酒は飲まないらしく酔っ払い的な問題は起こさないが、夜中から部屋の中でガサゴソと大きな音を立てて荷物を出し入れ。なぜかベッドの下にある備え付けの収納スペースを使わず、自前のスーツケースを床の上で広げて荷物を漁りだす( ˘ω˘ )
下着靴下洋服は投げっぱなしジャーマンスタイル・・・・
しかもこの狭い部屋内で香水ふるから、百貨店の1F化粧品売り場のような強烈な匂いが充満する、苦手だあれは。
これまで女性と相部屋になったことは何度もあったけど、ある意味気を使わなくていいというか、向こうが全く気にしてないというか(笑)
普通に下着で寝てるし、着替えも遠慮せずにガンガンする( ゚Д゚)
そういう意味では楽っちゃラクだけども。
それから手癖が悪い(らしい)
これは色んなホステル滞在者や、ホステルスタッフからも言われていたこと。フッカーの人はよく相部屋の人の物を盗んでいくんだとか。この人がそうなのかは聞いてないが、念のため気を付けてとは言われた
ちなみに酔った人に絡んでスリを行うフッカーも沢山います、バンコクは怖いなぁ
だから今ちょっとしたことで部屋を出る際にも、油断は出来ない。あぁめんどくさい
同情するならカネをくれ
そしてこの人、よくホステルのおばちゃんスタッフとケンカしてるんです
内容は至極単純で、延泊する金が無いとかどうとか
その日暮らしの様で、12時にいったんチェックアウトした日は、昼過ぎにふらーっと現れてカウンターで言い合いしてる。
今は払えないけど夜になったら払う→ダメ→払うって言ってんだろ!の無限連鎖
毎日綱渡り状態らしいけど、たまに3日分とか払って連泊しているときは、あぁ前日にお客が付いたんだなぁと勝手に想像している。多分当たっている
彼女がどこから来て何人で名前が何でとか、皆知らない
旅人連中とフッカーの間には大きな壁があって、ノリのいいバックパッカー連中も彼女達には話しかけない。あ、彼女達って言ったけどこの黒人女性以外にも少なくともあと2人このホステルにはフッカーが滞在している。そのうちのいつもオルチャンメイクの1人は上階の個室を使っているようなので、彼女はきっと毎日お客がつくような稼ぎのあるフッカーなんだろう( ˘ω˘ )
逆に彼女がこちらの宿泊客に声をかけることも無い、挨拶すらも無い
単純計算で3日で1人
ここで彼女らフッカーの生活をちょっと話してみる、今1ヵ月以上ここに滞在してて、ホステル前の路地を縄張りにしてるフッカーさん達とは毎日挨拶を交わす仲になってしまった(笑)たまに油断するとケツ揉んできたりする、ちなみにソイツはレディーボーイ
ナナプラザの外のフッカーはフリーの売春婦なので、特に決まった時間に道に立つ(お仕事)わけじゃない
昼の3時過ぎからすでに立ってる人もいれば、夜の1時過ぎに現れる人もいる
長い人だと昼から深夜までずっと客の呼び込みをしてる。もしかすると彼女らの中では1日何人!みたいなノルマがあるのかもしれない
うちの近所のフッカーの相場はショートで1,500バーツ(5千円ちょい)らしい、値切ったりすれば1,000バーツになったりするんだと( ˘ω˘ )
ショートの2時間で1,000バーツ・・・・時給500バーツ(1800円)
決して胸を張れる仕事じゃないけど、大変だわ
うちのホステルの1泊最低価格は200バーツ、1日の食費を100バーツで抑えたとして最低でも毎日300バーツは生きていくのに必要
単純に考えて最悪でも3日で1人客を取らないと詰んでしまう。
簡単そうに思えるけど、ナーナーには男の数と同じくらいフッカーがいる。実際に女性を買う意思のある男の数はそれより少ないはずだから、フッカーの方が数は多い
ライバルが沢山いるなかで3日で1人( ˘ω˘ )
まさにマグロ漁に命を懸ける漁師のよう
この相部屋生活は果たしていつまで続くのか
今日も彼女は真っ赤なドレスに着替えて仕事へ行く準備をしている
こうやってフッカー女性目線で考えると、ここナーナーは結構残酷だなぁ・・・男達にとっては歓楽街だけど、彼女らにとってはまさに生きるか死ぬかの戦場。戦わないと生きていけない。
とはいえそんなことは僕には関係ないわけで、今はただの同居人
迷惑さえかからなければ何やってもいいんだけど、毎日夜中に帰ってこられるのはちょっとキツイ・・・それからたまにドレスの背中のジッパーを上げてくれと頼まれるけど、パッツパツで毎回ジッパーが壊れそう。壊したら絶対「弁償せぇ!」って言うだろうしそれも心配。ちょっとは痩せてくれ
そしてこうやってブログ書いてる今も、 また受付カウンターのとこでスタッフとケンカしてる( ゚Д゚)
うーん。この生活、いつまで続くのでしょうか・・・
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