マングローブの中を歩く。 東村 慶佐次のヒルギ公園
のっけから違和感のある写真を・・・。
「ハブに注意」
こういった注意書きって沖縄は沢山あって、他にも「ハブクラゲ注意」「ヤンバルクイナ注意」などなど。
ハブクラゲは分かる、沖縄には無数に天然のビーチがあるためクラゲ対策ネットなどを施していないところでは被害にあったりするからそういった海には入らないことが対策だ、海の中でハブクラゲはほとんど見えないし
ちなみに僕はハブクラゲには今まで2回ほど刺されてます。めっさ痛いですアレ。
・・・ヤンバルクイナも分かる。ごくまれに国頭(くにがみ)の林道などをピョコピョコ出てきたりして車で轢かれたりする事があるから。絶滅危惧種だし、林道を作って勝手に住処におじゃましてるのは人間のほうだし。
しかし、「ハブ注意」だけは。どうしろと。
だってハブっていたるところにいるわけで、注意をしたところで本気で飛びかかってきたら避けられるわけがない。いったい何に注意を払えというのか・・・
ツツジだけじゃない東村(ひがしそん)
まぁいいや。そんな小話は。
今回は東村にあるヒルギ公園へぶらり旅。
東村といえば!そう、アメリカの女子ゴルフツアーLPGAでも活躍されている宮里藍さんの地元。つまり宮里3兄弟(宮里聖志、宮里優作、宮里藍)の育った村。
本島北東部に位置する東村。 ひとことで言えば、田舎。というと村民に怒られるので、自然あふれる静かな村。
そんな東村での一番の有名どころといえばやはり毎年3月頃に行われるツツジ祭りだろう
山一面に咲くツツジは、色とりどりで非常に美しい。また山の頂上からは東村の海岸も一望できツツジの鮮やかな赤やピンクの色と海の青さの対比がとても綺麗。
3月の時期になると県内のジーチャンバーチャンが総出でやってくるといわれるほど、お年寄りに大人気な祭りだ。
で、おそらくほとんどの方がツツジ祭りに訪れる際に通るのが国道331号線(同じ国道が沖縄本島南部にもあるので注意)
那覇からだと国道を北上するようにして向かうことになるが、このツツジ園の少し手前にあるのが「東村慶佐次(けさじ)のヒルギ公園」だ。
ここはヒルギと呼ばれる国指定天然記念物の木々が自生しており、一帯を公園として開放し見学することができる施設が作られている場所だ。
駐車場は15台程度、いちおうバス用の駐車場もあるため団体観光として訪れる客もいるのだろう。
のどかで落ち着いた公園。広い広場もある
到着し車を降りるとすぐに、ヒルギで形成されたマングローブの湿気が肌をまとってくる。湿地帯を思わせる湿度だ・・・
川を見ると水面に照らされた太陽の光がキラキラと眩しい。 川の向こうではリバーカヤックのツアーが行われており子供たちのはしゃぐ声が聞こえてくる
シーカヤックとは違い、多少風が吹いてもここなら子供でも楽しめるだろう。
公園にある案内に従いながら進むと、木で出来た遊歩道を歩くことに。
この遊歩道、マングローブの中を縫うようにして作られておりマングローブ内を散策することが出来るのだ。
これは非常にいい作りだと思う、外から見るよりも中を歩く方が色んな植物を見ることができるし何より海の上を歩いているので間近に海中の生物を観察することもできる。
そしてこの遊歩道はバリアフリーを意識して作られたのか、どこにも段差がないため車椅子の方でも安心して見学できる。
距離的にはどのくらいだろうか・・・かなり長いと思う。
全長は500m以上はありそう、しかも遊歩道とは別に山側には展望台もありそこも見るとなるとかなりの運動量だ。山側の展望台は階段を使うため車椅子不可。
こちらが山側にある展望台・・・はっきりいって何も見えないorz
目の前にある木がのびのびと背を伸ばしているため隙間から僅かに海が見える程度、ここは来なくてもよさそうだ。
弁当持参で来るべし
ある程度遊歩道をまわったあとは公園で一休みすることに。
公園には第一展望台と呼ばれる2階程度の高さの展望台があり、マングローブの間を走る川を望むことができる。
(つまり先ほどの山側にある展望台は第二展望台なのね・・・)
展望台には60代くらいの先客のおばちゃんがいて、先ほどのリバーカヤックに乗っている家族を展望台から眺めながら時折写真を撮っていた。
少し高い所にあるからなのか風が心地よく、川を見下ろしているのもあって涼しさを感じられる場所だ。
広場はかなり広め。
多少草が生い茂っているがレジャーシートなどを敷けば問題なく横になれる。ここで川面を見ながら弁当食べたら美味しいだろうな・・・公園の管理事務所もすぐ隣にあってトイレ施設もあり、自動販売機もある。
ツツジ祭りに行く際にはここで一度休んでから向かっても良いかもしれない。
冬の方が暑くなくて歩きやすいし。
また近くにはウッパマビーチという県内でもトップクラスの美しさのビーチがあるのでそこもオススメしたい、ここでキャンプをしたこともあるが昼の海の美しさもさることながら、夜の星空も最高だった。
名護市の隣にある東村。那覇からはちょっと遠いけれど、ぜひ訪れてみては?